X-ファイル シーズン9 第11話 オードリー

X-ファイル シーズン9の第11話オードリーの感想です。

ドゲットとレイエスの絆。というところで、かなり良かったです。反面、スカリー様が医師という立場から冷淡に見えたり、キーとなる人物の死亡があったりと、イマイチ納得のいかないところもありました。

でも、いいです!今までに、シーズン9 本当にダメなのか?とか、やれんのか!とか、余計なこと書いてどうもすいませんでした!

★★★★

シーズン9序盤の第4話 4-Dとは逆のパターン。4-Dもいいですけど、こちらのほうがよりいいです。男ドゲット、レイエスの回復の鍵を握るオードリーに涙の懇願はなかなかの感動シーンでありました。

ハデさはありません。政府の陰謀もなければ、今までの謎解きがあるわけでもありません。怪人の襲撃からドゲットが身を呈してスカリーを守って銃で反撃するとか、傷ついたスカリーをお姫様抱っこして去るとか。わかりやすい形ではないし、いかにも「X-ファイル」といった感じでもありませんが、ドゲットとレイエスの絆を感じさるいいエピソードです。

 

脳死状態に陥った(担当医の陰謀だけど)レイエスとドゲットの橋渡し役になったのが、タイトルのオードリー。見覚えがあると思ったら、シーズン3 第8話 土牢に「ルーシー」で出ていた方でした。役柄も当たらずとも遠からず。でしょうか。

土牢では確かにお亡くなりになったはずだけど・・・生きてたの?とも思いましたが、違いました。土牢では、幼い子供の命と引き換えに自らの命をという役柄でしたが、今回こそはレイエスを救うことで、自分のカラを破り新しい道を!と願いましたが、レイエスを脳死状態に陥らせた悪徳医師に殺されてしまったのは残念。

悪徳医師によってレイエスと同じ状態に陥ったおじさん二人も助かってほしかったけど、そうならないのがX-ファイルの常。こちらも残念。

開始早々に、レイエスからドゲットにまるで愛の告白と言ってもいいような会話がありました。「あなたは誠実だし、頼りがいがあるし、一緒にいるとホッとするし」「あなたは人を裏切らない」などなど。

それに対して意味ありげな表情を見せるドゲット。この時の心境としては「よっしゃ!!」だったかもしれませんが、応えることなく、「じゃあ月曜に」と。

これがドゲットの回想(妄想?)につながります。回想では、そのあとレイエスとのキスシーンに。自分の気持ちに正直であるべきだった!というのがあったのかもしれません。レイエスが事故にあったのは、ドゲットを自宅まで送り届けた後なので。

ドゲットさん、踏み込みません

その妄想シーンを踏まえて。今回のラストではドゲットが回復したレイエスを家に送り届けますが・・・「おやすみ」と告げただけ。オードリーに「伝えたいことがある。このままじゃあ・・・」と言った、「伝えたいこと」って「おやすみ」かい。

まあ、こんなところも男ドゲットの人柄が出ているんでしょう。実直さというか不器用さというか。でもこれはこれですごくいいのではないかと思います。X-ファイルは恋愛関係でない絆がいいわけでして。恋愛感情があってもお互いの心に止めておく今の関係こそが新鮮だし、それがあってこと「相棒」も成り立つわけです。

「4D」と「オードリー」でドゲットとレイエスの絆がしっかりと描かれたのにシーズン9でおしまいというのが、どうにもこうにも納得いかないというのはありますが。

クワンティコの海外の評価

Dlifeで絶賛(の可能性もある)放送中だったクワンティコ FBIアカデミーの真実のシーズン1が先月最終回を迎えましたが、アメリカではシーズン2が始まっているそうです。シーズン2が出来たということは、そこそこの評価だったんだろうなと思いますが、実際のところどうなの?というところで、海外での評価を見てみました。

見たのはアマゾンUSAのアマゾンビデオのコメント。日本とは違い、シーズンもしくは1話ずつの購入ができます。気になる評価ですが、シーズン1は

5点満点で3.9点

満点をつけた人が54%。つまり半分以上の人が満点をつけていますが、反面14%の人が最低の1点をつけています。

アマゾンビデオはテレビで流れるわけではなくて、自ら「買う」わけですから、評価もよりシビアになるのではないかと思います。ただしIMDbのデータでは10点満点で7.2点がついていました。

一概に比べることはできませんが、(一応)このブログのメインコンテンツであるX-ファイルは、シーズン2が5点満点で4.8。満点をつけた人が83%という驚異的な数字。(最低点をつけた人は1%)

最新作であるX-ファイル2016にしても4.3です(IMDbは10点満点で8.7点)

まあX-ファイルは特別かもしれませんが、クワンティコに関して言えば「高くはないけども、低くもない」と言えるかもしれませんね。

満点の方はいいとして、最低点の意見として

私はシェルビー・ワイアットのキャラクターが好きではありません。私は数日前にこのシリーズを見始めました。彼女のボーイフレンドのお父さんと関係があると知りショックを受けました。私は本当にそんなキャラクターやストーリーが好きではない、もう見続けたくないと感じている! xxxx!! xxxx!!(自粛)

非常にエキセントリックなご意見。この方きっと最初はシェルビーを好意的に思っていたんでしょうね。確かに3話ぐらいまでは可憐な魅力をふりまいていて、私なんぞも「この人が主人公でもいいかも」と思ったものです。

しかしながら、クレイトンとの不倫がわかってからは、ぶちこわれる一方。もしかしたらそれがあるからこそ、終盤でライアン・いるだけ・ブースやニマ・意地悪・アミンといったFBI捜査官よりも優秀な民間人としての復活がより鮮やかに感じたのかもしれません。

 

作家たちはすばらしいショーだったかもしれないものを台無しにしました。 私はTate Ellington(サイモン)とYasmine Al Massri(ニナ/レイナ)が大好きですが、残りのキャストはかなりひどいです。

ケイレブも入れてほしかったです。双子には魅力を感じませんでした。キャラクターに魅力を感じず、ストーリーで見せるというドラマだったと感じています。

 

最初のエピソードの開始から数分以内に、主人公は、飛行機で隣に乗り合わせた人(ライアン)と車の前部座席で面識のない人と関係を結びます。いりません。スカリーとモルダーのように、はるかに面白いキャラクターや関係を作ろう。

アメリカの方はアレックスの尻軽も気にしないのかなと思ったら、そんなことはないんですね。まあ当然と言えば当然なんでしょうけども。

スカリーとモルダーのくだりは私が捏造したわけではありません。本当にそのようなコメントがありました。確かにスカリーはシーズン1から神々しいまでの美しさを発揮していましたからね。しかもシーズンを重ねる度に美しくなるという、ストーリーとは関係のない部分でも楽しませてくれました。しかもお色気シーンはほぼ皆無(全くないわけでもありません)。

 

私は本当に本当にこの番組が好きだった・・・俳優たちはとても若いですから、公平であれば、彼らは与えられたものでできる限りのことをやったと思います。作家がダメです。彼らはひどい素人です。俳優はいいです。

これはFBIで現実的には起こりません

残りのシーズンをキャンセルする方法を見つけることができません!

このシリーズが長く続くとは思わないでください。

時間の無駄です。

あなたのお金を無駄にしないでください。

 

最低点を拾いましたから、なかなか辛辣な意見です。とは言ってもシーズン2は、シーズン1よりも今のところ高い評価。Dlifeでの放送があるのかないのか。あるとすればいつになるのかは、今のところ不明ですが、あまり期待をせずに、でも楽しみに待ちたいと思います。

クワンティコ FBIアカデミーの真実の真実

Dlifeで絶賛放送中だった(かもしれない)クワンティコ FBIアカデミーの真実が先日、最終回を迎えました。

FBIアカデミーの真実というよりも、FBIアカデミー de 青春白書といった感じでもあり、 リアムやミランダ、あるいはライアンといった主要登場人物があまり魅力的ではないとか、主人公のアレックスが根性悪かったり、尻が軽過ぎたりなどなど、突っ込みどころは数多くありましたが、イザ終わるとなるとちょっと寂しいですね。色々書きましたが、なかなか楽しめるドラマだったと思います。

アカデミーの真実は明らかになりましたが、一応全話見た私が真実の真実ということで書いてみたいと思います。

これがアカデミーの真実の真実

尻が軽過ぎ。国境越えの研修よりもメイクラブ!
アレックス・パリッシュ捜査官

調子こいた演説でサイモンを救ったつもりが、結局退学の原因に!
ライアン・ブース捜査官

テロ事件を防げなかった男がテロ捜査の教官!
リアム・オコナー捜査官

前科者の息子にFBI本部を見学させる公私混同の極み!
ミランダ・ショウ次長

捜査官の無実の証明よりも不倫の隠蔽が大事!
クレイトン・ハース部長

3秒で恋人をFBIに売る女!
ナタリー・ヴァスケス捜査官

研修よりも捜査よりも男女交際!元カレ父と不倫!
シェルビー・ワイアット捜査官

半分しか研修受けてないのにFBI捜査官!
サイモン・アッシャー捜査官

 

アレックス・パリッシュ捜査官

怪しい過去を持つ主人公。頭脳明晰、射撃も優秀。格闘戦にも強い。
飛行機の中で出会ったばかりの男性(ライアン)と真っ昼間から車の中で「夜の格闘戦」。研修中の凍える寒さの中でも「夜の格闘戦」。教官とも「夜の格闘戦」。
だいたいどんな時でもむやみやたらと「谷間」を強調したスタイルを誇示。
この人がクワンティコに来たからテロ事件が起きたと、言えなくもない。

ライアン・ブース捜査官

研修生のフリして実はアレックスを監視し、その行動をリアムに報告する捜査官。

誰に撃たれたのかもわからないのに、「アレックスに撃たれた」と証言。「あれはアレックスをかばうためのウソ」とは言うものの、理由が不明。かなり重要な証言だと思うんですが、大きな問題になることもありません。

恋人(ナタリー)や友人(サイモン)にカンタンに発信器を仕込まれる脇の甘過ぎる捜査官。第12話以降はただの邪魔な人に成り下がる。

最終回はリアムに殴られて、寝てただけ。アレックスとレイナに助けを求めて捜査に復帰するも、早々にリアムに銃をつきつけられてただの人質状態

ケイレブ・ハース捜査官

第1話で同期のエリックを煽った結果、エリックは自殺。退学になるも親の強力なコネで分析官研修生としてアカデミーに復学。その後、捜査官研修生に。
イケメンであり、演習でひとりぼっちになりそうだったレイナを自分のチームに誘うとか、根性も良いので問題なし。ただし、相思相愛?のシェルビーの強がりをちゃんと見抜けていれば、とは思います。

アレックスの無実の証明は、この人がいたからこそ、です。

リアム・オコナー暫定副長官

テロ事件を防げなかった男なのにテロ捜査の指揮をとる。Dlife公式サイトが無能よばわり。いくら優秀だとは言え、研修生のアレックスに監視装置を部屋に仕込まれても気がつかない教官。逃走中の新人捜査官たった一人を逮捕できない。追いつめても逃げられる。

第1話からすでに真犯人感をやたらと垂れ流す。真犯人であること以外の存在感は何もなかったようです。

クレイトン・ハース部長

真実よりも自分の不倫の隠蔽が大事。そのためにはアレックスの無罪を証明しうるメールも削除する不倫おやじ。しかも不倫相手は息子の元恋人。こんなのが部長でいいのか?FBI

シェルビー・ワイアット捜査官

研修よりも、捜査よりも、何はなくとも男女交際!爆弾を探すよりも自分の不倫がバレないかが大事!最初は可愛いのに、回が進むに連れて壊れているのが残念過ぎ。でもまあ、FBI捜査官よりも優秀な民間人として華麗に復活したのでヨシとしておきます。復活後の濃いめのメイクには違和感がありましたが、あれはあれでいいのかもしれません。

ミランダ・ショウ次長

サイモンのライアンに対する壁ドンはダメで、双子姉妹が何時間もサイモンを浴室に閉じ込めておくのはOK!重要登場人物の中で最も華がない人。最後には、副長官!これはリアムが組織をぶっ壊したくなるのもわからなくもない・・・

そもそも、この人が解雇寸前のリアムをクワンティコで救ったからこんなテロが起きたんだと思います。そういった意味では、リアムに次ぐテロ事件の黒幕。

 

主要登場人物に魅力がない

ストーリーがどうのこうのという前にまず、クワンティコで残念だったのは、FBIアカデミー次長のミランダ・ショウや、特別捜査官で教官でもあるリアム・オコナー。あるいは主人公のアレックスを支えたり、容疑者として追究したり、ハイキックでKOされたり、よくわけがわかんなかったライアン・ブース捜査官

このあたりにさっぱりキャラクターとして魅力を感じなかったというのがあります。役者さんなのか、脚本なのかわかりませんが、そこがちゃんとしていればもっと楽しめたはず。

主人公のアレックスも、あの尻軽さにはちょっとなあというのもあるし、何より「あんまり根性が良く無さそう」というのもあって、感情移入がしにくい。

あと、この人に関わるとやたらと不幸になり、最悪の場合は死に至ります。「語るだけ」の過去でもインドだかパキスタンで10人以上が死んでるそうだし、ドリューやナタリーもお亡くなりになってます。

死に至らなくても、被爆したり(ウィル)、無期限の停職(ハンナ)だったりFBIに拘束(レイナ)されたりします。

FBI史上初の「影分身の術!捜査官」を目指したニマ/レイナ・アミンも何かやってたようですけど、高慢で独善的な姉と、控えめで慎ましくも優秀な妹。これだけ性格が違えばバレますって。

準主役が良い

サイモン・アッシャーケイレブ・ハース。キャラクターとして良かったのはこの二人。あとはハッカーダンカンと、サイモンを始末しようとしたスーザン・ラングドンでしょうか。ライアンの元妻のハンナも良かったですね。

リアムやミランダが何を騒ごうが、「凄み」がないんですね。あ、何か言ってる的な印象で。

シーズン2もあるようですが、是非とも魅力ある登場人物で、シーズン1を超えてほしいものです。多分もうアカデミー時代と頻繁に切り替わるなんてことはないんでしょうから。

クワンティコ FBIアカデミーの真実 第22話 新たな挑戦

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第21話「新たな挑戦」の感想です。前回で真犯人が判明して、いよいよ最終回。

★★★★

リアムの今までの行動すべてが明らかになり、また緊迫感もあって最終回にふさわしい出来だったのではないでしょうか(少し棒読み)。

FBIは急展開でミランダを疑っていたのに、数秒で「リアム黒幕」が判明するとか、安易なところもありはしましたが、楽しめます。突っ込みどころは多数あっても、面白いことは間違いありません。

これだけは納得できません

最初にも申し上げたように面白いです。しかしながら、納得できないというか、それはねーだろ!と思う部分もいくつかありました。たとえば

  • サイモンが犠牲に
  • クレア・ハースもテロに関わっていた?
  • ミランダ副長官だそうです

こんなところです。中でもサイモンの件だけは、どうしても納得いかない。と言ったところでそういう脚本なんだから仕方ないんですけどね。

以前にサイモンがアレックスに預けた記念の勲章がありました。「それを持つ資格をえるまで」とかなんとか。あれがフラグだったのかなあと思ったりもしましたが、主要登場人物の中ではケイレブとともに数少ない魅力的なキャラクターだっただけに、この結末は残念。

なんでサイモンなの?

しょっぱい脚本書きやがって!くぉーんの野郎!!

高●総統、すいません!今はその勇姿を見る事は叶いませんが、マネさせていただきました。なぜならマネせずにはおられない最終回でありましたので。

前回予告の「捜査官がひとり犠牲に」・・・って。
意地悪ニマとか、今回も無能ライアンとか、前回撃たれたミランダじゃあダメなんすか?
だいたいサイモンは捜査官じゃねーし!!民間人だから!

いや、前回から悪い予感はあったんです。で、今回のオープニングでその予感は確定。アレックスでも、ライアンでもなく、サイモンのシーンが中心・・・

ううう・・・なぜあの役割をなぜサイモンが?

自分が解除できない核爆弾を作ってしまった自責の念もあったのでしょう。核燃料は取り出せるとウソをつき、車に爆弾を積み込み、そのまま川に車ごとダイブ。直後に爆弾が爆発。このドラマで一番キャラが立っていたサイモンは最終回に死亡してしまいました。

私は主人公よりも、サイモンとケイレブに思い入れがあったので(あと初期シェルビー、後期シェルビーとレイナ)、サイモンが自らを犠牲にしてアカデミーでの爆発を防いだのはどうにもこうにも、納得行かんのです。まあ解除できない核爆弾の製造にも関わっていたことから、こうなるのは仕方ないのかもしれませんが。

最終回とは言え数少ない「殉職してほしくないし、真犯人でもあってほしくない」キャラクターだっただけに、これは残念すぎました。

FBI部長のミランダやテロ合同班のライアンは何やってんだよ!民間人に助けられるFBIって・・・

それにしても、サイモンは退学になったとはいえ、アカデミーにいたわけだから、何らかの理由で「水深30メートルの川か湖がこの近くにある」ことを知っていたのはヨシとしましょう。百歩ぐらい譲って。

でも車が水深30メートルに達するにはしばらく時間がかかるのではないかと。いくら直前に窓を開けたといっても。いやまあこの辺は突っ込みどころではないのかもしれません。エール大学を主席で卒業ですから、わしのような凡人が突っ込んじゃあいけないのです。でも、核爆弾は不要。いくら何でも放射能汚染を軽く扱い過ぎ。

リアムがグランドセントラル駅を爆破したのはプラスチック爆弾だったから、それでいいと思うんですけどね。だいたいどうやって必要な材料を入手したのかもわからないし。いや、だいたいプラスチック爆弾はどこから盗んだ?FBI?

ミランダ副長官だそうです

ミランダが副長官になりました(棒読み)。ええって?かなりの脱力。こんな人事が通るなら、リアムがFBIを一度ぶっ壊して理想のFBIを作り上げるのもわからなくもない。

この人を副長官にするより、ケイレブやレイナを復職させたほうがFBIとしては役に立ちます。あとは、停職中のハンナを復帰させるとか。今回の事件を解決した功績なのかもしれないけど、このヒトがやった事と言えば
リアムに撃たれて、縛られていただけですから。

クワンティコのダメな点の一つとして重要人物である、リアムとミランダにそれらしい存在感がないことがあると思っているんです。まあ、ミランダは第1話でアレックスを逃がすという一発芸は見せたものの、それ以降はどうにもこうにも。

クレイトンにリアム解任を迫るのは単なるヒステリーだし、リアムとのラブシーンもどきと、NY支局での谷間強調は明らかな放送禁止レベル。

カンタンにサイモンを退学にするし。サイモンのライアンに対する壁ドンはダメで、双子が何時間もバスルームにサイモンを閉じ込めておくのはオッケーというのは、明らかにおかしい。ラングドン告発の件で「退学ありき」だったんでしょう。

公聴会だって、アレックスが陰謀説を撤回した瞬間に「次長」から「ミランダ部長」になってるし。

でもまあ、アレックスを逃がした一発芸と、前回、ケイレブとレイナの「今だけ限定復職」にごちゃごちゃと文句をたれるライアンに「私の指揮に従いなさい!」と一発かましたところだけは良かったですけどね。

クワンティコを解任されてからこの人、何をやっていたのかは不明。そしてなぜアレックスを逃がす行動に出たのかも不明。あの時は確か「捜査官」と呼ばれていましたから、NY支局にでもいたんでしょうか。

クレア・ハースがテロに関与?

サイモンのお葬式に来たクレア・ハースにアレックスが突っ込みます。「リアムが真犯人だって知ってただろ?」って。その会話を後ろで聞いていたケイレブ。

父クレイトンをテロで失い、母親がもしかしたらテロに関与していた可能性があるってことだと、ケイレブ君の今後は大丈夫?

まさか、もしかしてアレですか?夫は息子の元恋人シェルビーと不倫。で、奥様もリアムと不倫関係にあったりして。うげー、いらんです。そんなの。

夫の不倫相手にも素直に耳を傾ける度量のある副大統領候補という前回のままでいいじゃん!それで、前回は解決したわけだし。コレは余計でした。ただ、全編を通して「無能」と描かれているリアムが(公式サイトでも無能呼ばわり)一人であれだけの計画を立てられるとは思えないんですよね。いくらサイモンの計画をパクったとはいえ。

ライアン君は今回も無能だった

リアムが隠れていたアカデミーにアレックスと潜入するも、あっさりリアムに銃を突きつけられるテロ合同班主任に昇格?のライアン捜査官。その前には不用意にリアムに近づき一撃KOされてるし。

このヒト、アカデミーでは比較的まともだったんですけど、第12話の公聴会以降、何か活躍をしたという記憶がありません。華麗に復活した民間人のシェルビーちゃんや、薬物中毒から抜けたばかりのケイレブ。あるいはケイレブと協力してボイスの発信元を突き止めたレイナのほうがカッコよかった。

主人公を支える役柄なんでしょうけども、どうも無能感が漂います。ドラマの重要人物であることは間違いないんですが、今回も存在感がない。このヒトが今回やったことと言えば

●リアムに殴られて、縛られて寝てた。
●アレックスに救出されるも、あっさりリアムに銃を突きつけられ人質状態。
●リアムを撃ったものの、先にアレックスの銃弾がリアムの額を打ち抜いていたので、役に立ってない。
●みんなが爆弾をどうするか意見を出しているのに、自分は意見を出さずに、出た意見にダメ出しをする。
●アレックスに花束を持って行った。

これでは単なる足手まといでしかなかったように思います。

生きていたウィル・オルセン

これは良かったですね。ただし、「第3次世界大戦を防ぐ為に国家安全保障局から軍事コードを盗んだ」詳細は一切不明。まあ生きていたので良しとしますか。

出来れば最後に自分を犠牲にしてまで、サイモンを先に逃がすという男を上げまくったドリューにも生きていてほしかった。このドラマは結構、容赦なく人が死んでしまいます。

真犯人、即死

あっさりと、「かつて愛した新人捜査官(ミランダ)」に額を打ち抜かれた黒幕のリアム・オコナー暫定副長官。動機はさんざん、アレックスとライアンに聞かせたからいいのかもしれませんが、死ぬとは思ってませんでした。拘束して終身刑かなあって。アレックスなんてその日、リアムの娘に会ってる訳だし、まさかいきなりの射殺はないだろうと思っていたんですけどね。

ライアンに銃を突きつけ、アレックスと対峙する場面では、普通にここは「ライアンの命が惜しくば銃を捨てろ!」になるはずなんだけどなぜかそうなりません。アレックスさんは銃を構えたまま。一度ライアンを突き飛ばしてから撃つのと、そのままリアムを狙えるアレックスでは結果が見えているようにも思いますが、もしかしたらリアムは自殺したかったの?

黒幕と判明することで、ようやくこの人の存在感が出たような印象は受けました。アカデミー教官だと、存在意義がわからなかったので、これはこれでまあ納得。

エンディングは良かった

事件は解決。核爆弾による被害を防ぎ、みんなで良かった良かった。メデタシメデタシ(いっぱい死んだけど。)で終わらなかったのは「良かった」と思います。

最後、アレックスに接触した男、マシュー・キーズが出した名刺はCIAですから、シーズン2って「CIAアカデミーの真実」だったりして。できればこのマシュー・キーズの役をあのカルロスにやってほしかったものです。

じゃあ、初の任務は国家安全保障局から軍事コードを盗み出した元FBIアカデミーのウィル・オルセンの拘束だ!ってことにはならないんでしょうけど。

なぜかアレックスはFBIを解雇されました。明確な理由ははっきりしませんが、副長官さんは何とかできないの?シェルビーを正式に復帰させたのは良かったですが、もう最終回なので今更感もあるし、家業のマクレガー・ワイアットの月収が、FBI捜査官の年収ぐらいにはなりそう。シェルビーちゃんは一応嬉しそうにも見えたけど、家業のほうが良かったのでは?

アレックスの部屋で「みんなが残るのにあなただけが解雇だなんて」という会話があったので、民間人だったケイレブも、レイナもFBIに復帰したようですね。

女性みんなでアレックスの部屋をお片づけする中で、一人雑誌を読むケイレブはイケメンの特権ですか。

アカデミーの流れ

最終回のこの期に及んで何かやっていましたが、ここでは省略。相変わらず人間関係のゴタゴタとかやってました。アカデミーは前半で終わらせてあとはもう「現在」の真犯人探しで構成した方が良かったのではないかと思います。

全体の感想

長々と書いてみましたが、全体としては楽しめるドラマでした。研修中だろうが唐突におっぱじまるラブシーンにゲンナリしたり、登場人物に存在感がいまいち感じられないとかはありましたが、面白い事は間違いありません。

ただし、アレックスが逃亡生活を送っていた時が一番面白かったように思います。アレックスがFBIに投降してからは「現在」の展開が遅いし、アカデミーが極端にかったるくなってしまいました。

そもそも、真犯人探しの指揮を執るのが真犯人。1話から見ていれば、どうやったってリアムが真犯人だってわかりますから、この辺がどうもスッキリしないし、話が進みません。

それでも「現在」だけを通して再構成すれば、もっと面白くなるのではないかと思います。アカデミーにかける時間を現在に使うことでもっと綿密に出来たでしょうし。

あとやっぱり最終回の唐突さ。ミランだが怪しい→ミランダにはアリバイが!→リアムがいない!→リアム黒幕だ!とあっさりとリアム真犯人にたどり着いてしまいます。アレックスの言う事に誰もが疑問を持たないし。リアム真犯人って視聴者にはわかるけど、登場人物はすぐには納得しがたいと思うんですけどねえ。どうなんでしょう。

私はこのドラマのまずいところは、重要人物であるリアムとミランダに存在感がないこと、と思っていてどうしても二人の会話は、「夫婦漫才」に見えてしまうんです。番組公式サイトには「かつて夫婦だった」とありますが、二人の会話から判断するとこれは間違い第1話でハッキリと「もう恋人でも同僚でもない」とミランダはリアムに言っていますから。

それと人が死に過ぎ。

  • 研修生のエリック
  • アレックス無実のカギを握っていたグッドウィン捜査官
  • 退学になったイライアス
  • ケイレブの父、クレイトン部長
  • ナタリー
  • 退学になったドリュー
  • アンノウンのハッカー、ダンカン
  • ミランダの息子、チャーリー
  • サイモン
  • 真犯人のリアム
  • 一般人、捜査官など多数

ざっと思い出せるだけでこんだけ。多いです。しかも、誰もドリューやナタリーの死を悼んでいない。ナタリーなんて親権を争ってはいますが、子供いるんだし、ちょっと冷た過ぎじゃありませんか?ライアンなんて恩人のダンカンの死を単に自殺と片付けてるし。

と、長々と書きましたが、特に前半はかなり面白かったのも事実。アメリカではシーズン2があるようです。もしDlifeで放送するようなことがあればまた見ると思います。

Dlifeで再放送決定

2017/1/16からクワンティコが再放送です。
(月)深夜 12:00 AMから吹き替え版
(金) 深夜 4:00 AMから字幕版

今までと同じく、週1です。間違いなく面白いドラマであることは間違いありません。特にアレックスが逃亡生活をおくっているときは、ぐいぐいと引き込まれますが、最大のポイントは「真犯人は誰か?」ですからそれがわかってしまうと・・・2回目はまあいいかというところでしょうか。シーズン2があるとすれば、おさらいにいいかもしれませんね。

クワンティコ FBIアカデミーの真実 第21話 それぞれの決断

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第21話「それぞれの決断」の感想です。

★★★★

今回は面白かったです。前回が今ひとつだったせいもあるのかもしれませんが、今回は楽しめます。スリリングな展開に目が離せません。かったるいアカデミーがなければ5点満点でもいいぐらいの面白さでした。

今回のポイント

ついに真犯人、本物ボイスが判明。駅とFBI指令センターを爆破。ナタリーを爆死させ、ダンカンとイライアスを自殺に追い込み、ウィルを被爆させたのは、あの無能でした。

犯人はリアム・オコナー暫定副長官

第1話で問答無用でアレックスを逮捕したところから、この人もうすでに真っ黒。なので、真犯人はリアムと多くの人が予想できたのではないでしょうか。

  • 第1話で、問答無用でアレックスを逮捕。
  • レックスを指令センターに連れて来たヒメネス捜査官と「彼女は気づき始めている」「(尋問を)引き延ばせ」などと怪しさ満載のやりとり。
  • 上層部からの命令と偽り、ライアンにアレックスを監視させる。
  • ライアンに色々と突っ込まれると、「潜入捜査はウソだ」「君の身分は研修生に戻された」などとインチキくさいことを言う。
  • レックスの母、シーターを拘束した時に「あなたが何をやったのか覚えている」と言われて「連れていけ!」とキレる。
  • レックスを自主退学に追い込むように、ライアンに命令。
  • レックスの父と組んでいたのに、当初は知らんぷり。
  • HIGに拘束されたアレックスを取戻そうともしない。ケイレブ、ナタリーにアレックス無実の証拠を突きつけられ、やむなく?アレックスを取戻す。
  • 卒業後にアレックスをハメるが、卒業前にもハメる(すいません!)。

もう真っ黒ですね。怪我をする前のアレックスの指紋を手に入れるとか、FBI指令センターに爆弾を仕掛けるとか、どう考えたってアレックスの同期に出来ることじゃあありません。

FBI捜査官より優秀な民間人3名様

ケイレブ、レイナ、シェルビーの活躍は良かったです。それとあれほど嫌っていたシェルビーの話を信用したケイレブの母、クレア・ハース。この人達がいたからこそ、「FBI捜査官が運転する核爆弾搭載の暴走車事件」は解決しました。

クレアは指令センター爆破の直前に、クレイトンとの不倫をわびるシェルビーに向かって「あなたのことは絶対に潰してやるから!」と言っていましたが、結局どうなったんでしょうね。シェルビーがFBIをやめたのは、クレイトンとの不倫が世間にバレてしまったせいですが、ここにクレアは関与していません。潰さなかったんですね。

レックスもこの方に「あなたのキャリアは終わったのよ」と言われていましたが、まだ終わっていません。終わらせなかったんですね。私、この人が薬物中毒に陥っていたケイレブにアレックスを会わせた理由がわかりませんでした。何か深い意図があったのかどうか。

ちょっと怖そうに見えますが、以外と若い二人の将来を大切にする、結構いいお方なんでしょうか。シェルビーの話に素直に耳を傾けるあたり(その場面はありませんでしたが)、さすが副大統領候補!やるもんです。

気の毒すぎるドリューとウィル

ドリューは爆発で死亡したかもしれません。でもこの人ってあまりにも気の毒過ぎます。NFLとの裁判には負け、婚約者は死亡。手が震える後遺症が残り、それがもとでFBIアカデミーを退学。ボイスに脅され、やむなくアレックスをハメるも(国境超えの演習でもハメたけど)、爆死。

最後に素晴らしく男を上げましたが、生きていてほしいものです。サイモンが助かったのはドリューが自分の指をサイモンに折らせてまでも、拘束を解いたから。拘束されたままだと、ボイスの意図通りに、やがて突入してくるであろう、FBIがドアを蹴破り、仕掛けられていた爆弾が爆発し、二人とも死んでいたはず。

今回出てきませんでしたが、ウィルも気の毒。CIAに拘束された詳細は明らかになっていませんが、過去ではやむを得ないとは言え、ケイレブにはボコボコにされ、「現在」では、核爆弾製造の手伝いをさせられ、被爆。瀕死の重傷。

あの・・・一番どうでもいい1ヵ月先輩がピンピンしてるんですけど・・・

イタすぎるライアン

相変わらずの無能ぶりが光るライアン君は邪魔。ケイレブとレイナが捜査に協力すると言っているのに、ごちゃごちゃと。その「クスリがぬけて二日しか経っていない」ケイレブと、「現場を離れて数カ月」のレイナが携帯の発信場所を特定してるんだけどさ。

で、その情報をもとに無能ライアンは、SWATを率いて何も考えずに突入→結果、ドアに仕掛けられていた爆弾が爆発し、サイモンに自分の指を折らせてまでアレックスの無事を願ったドリューが(多分)死亡。

ライアンって、アカデミーの時は割とまともだったんですけど、「現在」ではアレックスの言葉に耳を貸さず、どうしちゃったんでしょうね。ここまでの無能ぶりは、最終回での大逆転激への伏線なのかもしれません。ようは「いいとこ取り」をライアンがする。これも困ります。

サイモン無事でした

サイモンは無事でした。良かったです。真犯人が捕まったあと、アジトからサイモンの死体が見つかるんじゃないかと思っていたので、ほっとしました。

だけど、どこで何をやっていたかは、まだハッキリと本人の口からは語られてはいません。アレックスを脅迫するための人質だったのか。ウィルとは違い被爆もしていないようだし。

リアムって本当に真犯人?

リアムとライアンのアカデミーでの会話で、リアムはしきりに「連中」という言葉を使っていました。これって・・・リアムも「連中」に命ぜられるままってこと?

となると、気になるのがミランダとアレックスの母、シーターとのかつての会話。
FBIはアレックスを全力で潰そうとしている!

「連中」ってもしかしたらライアンを騙すためのウソかもしれないけど、その辺は最終回にわかるんでしょう。イライアスやウィルをコマとして使ってはいますが、リアム単体であんな大それたことが出来るとは思えないんです。

アカデミーの動き

レックスとシェルビーでちくり合戦みたいなことをやってたけど、これが第3話ぐらいでシェルビーがアレックスに言った「あなたは友達の時も秘密を守らなかった」ことの原因なんでしょう。

まあ、ここの確執があるからこそ、再びの友情もよりよく見えたのかもしれませんね。

次回予告より

次回はいよいよ最終回の第22話「新たな挑戦」。

捜査官一人が犠牲に」と文字が出ていましたが、さて。
厳密なことを言えばまず、シェルビー、ケイレブ、サイモン、レイナは民間人なので捜査官ではありません。捜査官と言えるのは、アレックス、ライアン、ニマ、ミランダ。

ミランダは、今回リアムに撃たれたので除外。(でもミランダさんには悪いんですけど、できればそうであっていただけますと大変に助かります)

残りは、アレックス、ライアン、ニマ。でも多分どれでもないはず。まさか主人公が散ってしまうようなことはないだろうし、ライアンの数々の無能ぶりは、きっと最後で大活躍の伏線。

じゃあニマ?うーん、違うような気がします。

クワンティコ FBIアカデミーの真実 第20話 自信と過信

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第20話「自信と過信」の感想です。

★★★★★

最終回も近づき、手に汗握り、息もつかせぬ展開!になるかと思いきや、相変わらずのんびりとアカデミーなんかやってるし、ボイスの正体が判明するも、はあ?うそだろ?としか思えないし、もし本当だとしたらガッカリ過ぎて何だか微妙な回でした。

もう最後近いんだから、盛り上がるはず!と一人で勝手にハードルを上げてしまったのが悪かったのかもしれません。

前回どう見ても死亡したと思われたウィルが生きていたのは良かったです。アレックスに協力したことがバレてFBIに拘束されたレイナのその後は不明。多分釈放?

現在のポイント

いんちきくさいけど、ボイスの正体判明でしょうか。あとサイモンはまだ無事な様子なので一安心。

ボイスの正体は判明したけど

ボイスの正体はドリューだそうです(棒読み)

1ヵ月先輩だから、確かに「あの日アカデミーにいた人」には間違いなく入ります。だけどそれは視聴者にはわかりません。ドリューは半分近く話が進んでから出てくるわけでしてね。視聴者にもわかる形で「あの日アカデミーにいた人」じゃないと。

となると、アレックスの同期と、リアム、ミランダ。この誰か。他にもいたかもしれないけど、「視聴者が第1話で見た人物」じゃないとなあ・・・サイモンやケイレブが真犯人側だった。というのよりはマシかもしれないけど。

ドリューが「あの日アレックスをアカデミーで初めて見た」。のは確かなんだろうけど、そんなの視聴者は知りません。この後出しジャンケン感がモノすごい。

真犯人はいるはず

ドリューはやっぱり真犯人ではないと思います。シェルビーが車を運転して、ウィルとサイモンを運んだように、ドリューだって、本物ボイスに脅迫されているはず。そうあってほしい!ドリューだと小物感が半端ないし、裁判に負けるは、恋人は死ぬわ、FBIアカデミーは退学になるわ。気の毒すぎ。

というか、第1話から見ていれば自ずと真犯人はリアムになります。リアムが大物だとは言えませんし、登場人物の誰一人として大物感を漂わせている人はいないのがこのドラマの特徴ではあるんですが、それでもドリューが真犯人だと、しょぼ過ぎる。もっとこのドラマにおける重要人物じゃないと。

リアム、ミランダ、クレイトン。大物ではないけど、このあたりで。クレイトンは第3話ぐらいかの登場ですが、この際、ヨシとします。指令センターの爆破で殉職しましたが、これはリアムの裏切りということで。

ミランダにしても、全然知らないなんてことはないはず。陰謀を知っていたからこそ、アレックスを逃がしたんでしょうから。わざと逃がした?そこまではなさそうですが、ミランダ真犯人、オッケーです。

この際ですから、シェルビーちゃんはこのままで

前回で、メイクはともかくとして、まるで別人のように有能になって華麗な復活を遂げたシェルビーちゃん。アレックスと協力して犯人を追いつめるようには見えるし、このまま行ってほしいとは思うんですが。

ウィルと同じような症状で病院に入院しているドリューに行き着いたのもシェルビーがいたから。ドリューの言葉に半信半疑なアレックスを、ドリューを信じろと言ったのもシェルビーちゃん。

FBIに逮捕令状が出されているアレックスが、FBIに侵入できたのもシェルビーちゃんがいたから。

まあ、そう考えるとシェルビーちゃんが怪しく思えないこともないんだけど、できればこのままアレックスと犯人を追いつめてほしいと、こう願っております。ここでシェルビーに裏切られるのもいやだし。

クワンティコの最大の欠点

現在と過去がひんぱんに切り替わるというのがこのドラマの特徴であり、リンクする部分もあるのでそれなりに楽しめることは間違いありません。でも。緊張感に欠けることもあるんですよね。

例えば今回はアカデミーでシェルビーがやめる!と言い出しました。でも「現在」の第3話からFBI捜査官として登場していますから、見ている人は「あんなこと言ってもやめない」とわかってしまう。

FBIアカデミーがテロ集団に襲撃された時もそう。チャーリー、ミランダ、レイナが人質にとられたことで、私は真っ先にレイナが撃たれるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、考えてみれば、レイナは「現在」で捜査官としてぴんぴんしてますからね。「大丈夫。どってことない。主要登場人物の誰かが撃たれて死亡するような事は起こりえない」という安心感というか、まあ緊張感がないというか。

クワンティコを解任されたミランダにしても、FBIを解雇されるわけでもなく「現在」ではNY支局の部長になっています。だからヒステリックにリアムの解任をクレイトンに迫ったところで、しらけてしまうんです。

弱いテロ合同班の副主任

相変わらず無能感が漂う副主任(主任に昇格?)。アレックスを追いつめたように見えましたが、ハイキック一発で逆転され、その後完全KO。弱い・・・これじゃハンナが泣く。

この人を主任にすれば、黒幕と思われるリアムがやりたい放題。ハンナに主任でいられるよりも、ライアンを主任にしたほうがやりやすいという意図があるのかもしれません。

SWATを率いてアレックスの部屋に突入した無能副主任よりも、銃口を向けられながらも「ようブース、テレビショッピングの時間だよ」ととぼけたケイレブの方に好感を持ったのはわたしだけではないはず。

ウィルは生きていた

前回でどう見えても被爆により?死亡したようにしか見えなかったウィルですが、生きていました。良かったです。やむを得ない事情があったにせよ、ケイレブにボコボコにされるは、核爆弾製造の過程で被爆し、死亡するわでは、あまりにも可哀想過ぎます。元気に回復して、犯人を追いつめる活躍をしてほしいものです。

アカデミーの動き

卒業を控えて、支局に行って仕事のお手伝いとかなんとかやってましたけど、正直言ってつまんないです。シカゴの真相が今度こそ明らかになったぐらいだけど、リアムのヘマをライアンがかぶったという事実は変わらないので、だからどうした感。だいたりリアムが来ないのを確認せずにその場を離れたライアンにだって責任はあるはずです。

双子がやらかしたり、ブランドンがどっかのおじいちゃんに刃物をつきつけられて人質になったりしてましたが、いずれもお話の本筋とは関係ないので、退屈です。

アイリスは、本物のアホですか。頼んでもいない下着姿は、気持ちワルいだけで、結局この人いろんなことに首を突っ込んでは引っ掻き回して壊しているだけ。

ケイレブがずっとシェルビーに誤解されたままなのもそうだし、ウィルが大けがで入院したのも、アカデミー襲撃事件でシェルビーが危ない目にあったのもこの人が余計なことに首をつっこむから。こんなのにシェルビーとの関係を引っ掻き回されるケイレブ君がとにかく気の毒です。

しかも実はアレックスを上回る尻軽。以前、ケイレブに興味を持った時にウィルから「彼は僕のルームメイトだ」とたしなめられているし、この時に「君は今までに四人と関係を持った・・・」という会話がありました。口は軽い、尻も軽い。なんでこんな気持ちワルいキャラクター設定なのかさっぱり。

現在のライアン。過去のアイリス。見ててイタ過ぎます。画面に出て来たら、「またかあ・・・」って。

Dlifeの公式サイトをみると22話で終わりのようですが、あと2回。これからもアカデミーでアレックスとシェルビーの関係が悪化する(シェルビー・あなたは両親の秘密を守らなかった)はずだし、多分ライアンともおかしくなるんでしょうから(ライアン・クワンティコでのことを君に謝ろうと思った)、そういうはいらないんですけどね。

次回予告より

次回は第21話「それそれの決断」。

22話が最終回のようなので、いい加減アカデミーは卒業して、本筋一色で進めてほしいと思いますが。さて。

クワンティコ FBIアカデミーの真実 第19話 将来の選択

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第19話「将来の選択」の感想です。

★★★★

最終回に向けてようやく動き出したというところでしょうか。アカデミーは相変わらずどうでもいいですが、「現在」は安易ながらも、意外な展開で楽しめるお話でした。

現在のポイント

まさかのシェルビーちゃん、ついに完全復活。驚き。
前回終了時のケイレブの電話の相手はシェルビーですね。「そっちに向かう」と言ってたけど、行き着いた先はアレックさんのご自宅?

ケイレブのお薬関係はホンモノ。そしてウィル・オルセンの行く末。

シェルビーちゃん、華麗に復活!しかも有能。ただしケバい

驚きました。前々回でボイスの指令でウィルサイモンの運転手役を務めたシェルビーですが、何でそんなことをやっていたのかというと、ボイスに「ケイレブを殺す」と脅迫されていたことが判明。

レックスとシェルビーの関係は、第10話「残酷な真実」で悪化し、第12話「ターニングポイント」では「上司(クレイトン)と寝たことが街中にバレてしまったのは、あなた(アレックス)のせい。全て失った。近寄らないで!」とかなんとか、逆ギレとも思える会話があったんですが、これは絶縁宣言とも言えるはず。

それが、今回は「あなたを守りたかった」「私たちで悪党を捕まえよう」(シェルビー)という、あの絶縁宣言とも思える第12話の裁判所でのシーンがまるでなかったかのような展開。あのあと、シェルビーちゃんなりに家業に戻って色々と考えることがあったんでしょうか。

しかも有能になっていた
  • サイモンができなかったボイスの声の解析に成功
  • ボイスの使ってるサーバーはFBIニューヨーク支局にあることを突き止める
  • 発信元を突き止めるために、システムの侵入口をつくる
  • 自殺行為かもしれないが、サイモンとウィルを無事に取戻す!

ええええ?これがあのアカデミーでは「研修よりも男女交際」だったシェルビーちゃんですか?と突っ込みたくなるような有能ぶりを披露。メイクさえちゃんとすればもう完璧。民間人なのに、FBI捜査官よりも優秀!(特にアレックスの周辺をかぎ回るぐらいしか能のなさそうなライアン。まさか何らかの意図があってやっているとも思えない。)

もしかしたらどんでん返しがあるのかもしれませんが、ひとまず今はアレックスとシェルビーの協力体制ができあがりました。それとケイレブ。

ハンナのように不確定でもある程度の裏付けがあったならともかくとして、あれだけアレックスを嫌っていたはずのシェルビーちゃん、どうしちゃったの?と安易な展開に感じないこともないんですが、結末に向かってこれはこれで結果オーライでいいんじゃないでしょうか。「天才的な射撃の腕前」だって、まだ演習でしか見せてない事だし、是非とも活躍の場をと思います。

自分がボイスに脅迫されたことで、アレックスの「首謀者は他にいる説」が正しいと実感したということなんでしょう。

ただし、メイクはケバいです。やめてほしい。顔立ちから言えばアレックスよりもシェルビーを主人公にしたほうが、我が国では人気が出たような気もします。

しかしながら、前回も申し上げたように、アレックスに協力するとみなさんが不幸になっています。せっかく別人のように華麗な復活を遂げたシェルビーちゃんですから、ご無事を祈るばかりです。ケイレブとも再会を果たした事だし。

ナタリー・・・爆死
ハンナ・・・無期限の停職
サイモン・・・ボイスに身柄を要求され、安否不明
レイナ・・・FBIが身柄拘束。処分は不明

ケイレブのおクスリ

冒頭でケイレブが幻覚を見るシーンがあったので、前回判明したおクスリ疑惑は本当だったんですね。今回はアレックスがクスリ抜きを手伝いながら、ケイレブも真犯人探しに協力という、私としてはいい流れ。

レックスの無実の証明では、ケイレブが中心的とも言える役割を果たしたし、サイモン欠場の今はこの方に活躍してもらうのがいいです。何しろ、サイモンと並び数少ない魅力的なキャラクターですから。真犯人であってほしくない人厳選3名様なんです(残りはハンナ)

ケイレブとシェルビーの再会

私は、基本的にサスペンスにラブシーンは一切不要!そんなことやってるヒマあれば、銃の一発でも撃て!という方なんですが、シェルビーを抱きしめた時のケイレブの表情は良かったですね。

まあいろんな思いはあるんでしょうけど、この人は心からシェルビーが好きなんだろうなあというのが良く伝わってきます。それはシェルビーにも言えることですけど。最初の頃のアカデミーで「時間さえあればおっぱじめる」というシーンにはゲンナリしたものですが、こういうのは悪くないです。

ウィル・オルセン

前々回でアレックスに「僕は君専用のトロイの木馬だ」とオトコマエなところを見せた、ウィル・オルセン

残念!!「核爆弾を作る手伝いをした、探して」と言い残しアレックスとシェルビーの前で鼻と口から大量出血し倒れますが、どう見ても死亡としか思えません。あれって被爆なんでしょうか。もっと活躍するところが見たかったのに。

コロンビア大学から盗まれたものは「防護服」なので、犯人だけはちゃんと防護服を着ていたとか?

アカデミー時代のカルト潜入ではやむを得ないとは言えケイレブにボコられ、その後卒業できたのかどうか知らないけど、CIAに拘束されたあげく今回の出来事。研修生の中で、一番酷い目にあった人かもしれません。

サイモンとレイナのその後

ウィルは出て来たけどサイモンは行方不明のままでした。ウィルは死ぬ前に「知らない」と言っていました。ウソいうとも思えないので・・・どうかご無事であってほしいものです。

前回、アレックスに協力したことがバレてライアンに拘束されたレイナ。その後の動きがありませんでした。真面目で控えめで優秀。姉のニマとは違い友達思い。ご活躍の場を!と願います。

テロ合同班主任・・・と

ハンナとアレックスに守られていることも知らず、的外れなライアンは相も変わらず。この人、いなくてもいいのかもしれない。アカデミーの時はココまでひどくなかったんですけどね。

あれだと一緒にいるニマも無能に見えてしまいます。前回は妹のレイナに「あなたは人を裏切る」と言われて、少しは考え直したかと思ったんですが、高慢な態度は変わらず。

ライアンが主任になれた訳

私はリアムが真犯人であると思うんですがそうであれば、リアムがライアンをテロ合同班の主任にした意味もわかります。テロ合同班の主任が無能だと、リアムとしてはこんなにやりやすいことはないわけですね。

アカデミーの動き

アカデミーではドリューがあっさり自主退学。ウィルも多分今回で出て来ないでしょうから、1ヵ月先輩の中では、一番どうでもいいのが残ってしまった・・・

ウィルが入院するほどボコられたり、シェルビーがケイレブを誤解するのも、ぜんぶこいつが余計なことに首をつっこむのが原因なんですけどね。

ケイレブが可哀想すぎる

アカデミーどうでもいいと書きましたが、唯一期待していたカルト教団への潜入。今回で終了のようです。ウィルが活躍することもなく、シェルビーはケイレブを誤解したまま。ケイレブは違法潜入捜査のため、言い訳もできず。

助け出そうとした友人は死亡していたことが判明。教団代表は逮捕されたものの、刑務所には行かずに済んで。

理不尽なことが多過ぎて、ケイレブ君には辛い回でありました。

次回予告より

次回は第20話「自信と過信」もう最終回近いです。さらに意外で緊迫した展開があるだろうことは予想されます。

レックスがハイキックをきめているように見えたんですが、相手は?
リアム?ミランダ?ライアン?・・・って好きになれない上に、真犯人でもあってほしいキャラクターを上げてみました。