クワンティコ FBIアカデミーの真実 第10話 残酷な真実

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第10話「残酷な真実」の感想です。「残酷な真実」というよりも「残念な真実」もいくつか。

公式サイト様におかれましては、十分にそのお立場を今一度顧みていただき、まかりまちがってもネタバレを提供しないようにお願い致します。今回の重要な出来事が、次週予告でバレてしまっていました。

★★★★★

今までの流れとはちょっと違った感じですが、今回も面白いです。しかしながら、え?って思えるような場面も何回かあって、ややチープ感も。

今回のポイント

レックスの捜査復帰。アカデミーではサイモンの退学。ライアンが職場復帰のため卒業。今回も盛りだくさんのイベントがありました。サイモンとライアンがいなくなるとあとは、ケイレブをのぞけばキャラクターとして「一山いくら」ですから、今後に不安を残す内容となりました。

今回の流れ

1   レックス、判決までの期間限定職場復帰

2   みんなで真犯人探しだ! おー!!

3   アレックス、同期の監視がバレる

4   同期から鬼のような突っ込み。そして誰もいなくなる。

 

レックスが捜査に復帰

驚いたのはアレックスの捜査復帰でした。前回は連邦判事に有罪を認めたので、どこかに護送されてしばらくは同期のメンバーで真犯人探し?と思っていました。もちろん無罪放免じゃなく、判決は24時間後に出るのでそれまでの期間限定。

レックス、同期に責められる

期間限定捜査復帰はいいとしても、同期のメンバーを監視するように言われて、それが不用意に部屋に入って来たニマによって、同期にバレてしまいます。前回のサイモンに続いて、これは結構可哀想でした。同期の監視は任務ですから。

命令したのは、リアムとミランダ。だから文句を言うのであれば、彼らに対してだと思うんですが、何故か集中攻撃を食らってしまうアレックス。

一人去り、二人去り・・・冒頭の「私はやる!」「私も」という熱い雰囲気はいずこ。残ったのはリアムとミランダだけ

当初はミランダを除く全員がアレックスを疑っていた訳だし、これでチャラでいいんじゃねえのって。シェルビーにしたって銃を向けて、格闘までしてるし、ナタリーに至ってはアレックスに向かって発砲までしていますから。

これ、一度は全員が去るけども、そのうち一人戻り、また一人戻りってパターンかもしれないけど、アレックスが責められている間、ミランダとリアムは「ほぼ」だんまり。なんで?わからんです。

そもそも何故アレックスに監視させたのかが不明です。これってミランダがやればいいんじゃないの?

誰か一人ぐらい「これでチャラ」って言っても良さそうなものだけど・・・

ケイレブだけはちょっと違うようにも感じます。アレックスが捜査本部に出頭し拘束された時も、この人だけは目が違う。疑惑の目も、怒りの目も向けていない。

今回もそうでした。「誰か説明してくれ」っていうのは、思うところがあるのではないかと。ケイレブが一番客観的に現状を把握できそうな感じではあります。任務なんかよりアタシの気持ちが大事!なシェルビーやナタリーとは根本的に違います。

サイモン退学・・・

サイモンが退学!でもこれは「サイモン退学ありき」のようにも見えます。理由は前回の特別講師告発。あの時点で退学は既定路線のはず。今回は教官からも疎まれているシーンがありました(教官、いくら何でも酷過ぎ)。

退学に出来るような材料を探していた上層部が、たまたまライアンと研修生の話の中から発覚した「ライアンを壁に押し付けた事件」。「報告されない暴力は退学処分」だそうですから。

何でもいいから理由を探していた上層部か、その意向を受けたミランダが「よっしゃ!これでいける!」と。遅かれ早かれこうなるのは見えていた訳です。ようはFBIによるサイモン潰し。

一度「3人 or 10人」でミランダから懲戒処分をくらったサイモン。ニマとレイナのことを黙っていれば懲戒を取り消すとミランダが提案し、それを受け入れたようでしたが、その後ミランダがみんなの前でニマとレイナの秘密を公開したので、もしかしてアレはチャラ?

ミランダはこの件に関してはまったくの無能。懲戒処分もあったし、レイナとニマの件もあったし、好ましく思ってなかったような印象も受けます。ニマ+レイナ二人よりもサイモン1人のほうがよっぽど捜査官として使えると思うんですけどね。

爆破テロに関わっていても、いなくても今はいいんです。どうせ最後にはわかるんだから。問題は、キャラクターとしての魅力。サイモンは他のフラットな印象しか無いメンバーの中では異色の存在。まあシェルビーはお胸もフラットですけど(シェルビー、すまん)。ライアンやケイレブをのぞけばあとは・・・一山いくら的な印象しかない。

どう見たって「普通のおっさん」リアムや、「華のない」ミランダなんかよりはるかにキャラクターとしての魅力を感じていただけに、残念。まあ、退学は第3話で判明していたから仕方ないんですけど。

残念な真実 その1 ニマによるサイモン裁判

勝手に始まるニマによるサイモン裁判。えー??何で?あれはサイモンが言うように「イスラエル兵士憎し」だけでしょう。こんな行為がおとがめなしで、サイモンの壁ドンが退学?このヒト前回の告発もドヤ顔で突っ込んでたからなあ。

そもそもニマは成績は悪く、レイナがいなければやっていけないはず(入れ替わっていた時)なのに、独善的。なんだかこの勝手な裁判にはひどく違和感。

残念な真実 その2 アレックスを責めるシェルビー

同期を監視していたアレックスを最初に批判したのはサイモンですが、これはいいです。仕方ない。確かに危険を冒してまでアレックスに協力した。

でもシェルビーって何かしたような記憶があんまりない。確かにアレックスに拘束されて同行する場面はあったけど、どうも「単なる流れでそこにいただけ」感があります。

レックスを責めてもいいのはサイモンだけではないかと思います。それも個人と個人の信頼の関係において、です。

「私たちがピンチになった時、あなたはただカメラを見ていた」とか言ってますけど、今回ピンチになったのはサイモン。アンタのピンチは不倫バレ。そんなアンタが言うかと。そんなんだから、アネアネ詐欺にだまされるんだよっ!(姉姉詐欺)

ミランダが「やましいことがなければ平気でしょう?」と言ったけど、シェルビーちゃんはやましいことやってますから、それでここぞとばかりにサイモンに便乗して騒いだだけ。一応「監視されてた」って大義名分があるから。

でも「爆弾を探せ」って言われているのに、シェルビーちゃんがやったのは不倫相手に電話をして、あーでもないこーでもないと。

どんどん壊れていくシェルビーちゃん。FBI捜査官としての職務よりも不倫バレのほうが大事なシェルビーちゃん。番組開始当初は、あんなコネぼんず(ケイレブ)のどこがいいの?と思って見ていましたが、今はすっかり逆転。ケイレブ君の将来を考えたら、あんなのとはさっさと別れたほうがキミのためだよ。となってしまいました。

シェルビーちゃん・・・辛いけどそろそろ視聴者としてお別れを言わなきゃならない時期にきているのかもしれないね。

残念な真実 その3 ナタリーの傷

捜査官審査委員会でナタリーの傷が問題になりますが、時間を割いた割には驚くほど中身がない。

ウソはついていないと言っていたけど、第4話の人質救出訓練の時に、インチキの傷を指して自慢げに「名誉の負傷は私に素質がある証拠」だなんて言ってたはず。インチキの傷を名誉の負傷って。ミランダさん、ウソついてまっせ。

それにナタリーだって「3人 or 10人」で投票するところでしたからね。寸前にミランダが表れただけで。なので本当は懲戒対象になってもおかしくはない。

ライアンが職場復帰

ライアンは職場に戻る為にアカデミーから去ります。アレックスとのお別れのシーンは無駄なラブシーンもなく、なかなか良かったのではないかと思います。

「オレは肝心な時に言えないんだ・・・愛してるって」というのはライアンのセリフですが、機会があったらパクってやろうかなって。

でも今のライアンの恋人はナタリー。どんだけライアンのセンス悪いんだよって。

アカデミーでライアンとサイモンがいなくなると・・・あとは悪いんだけどナタリー、ブランドン、ニマといった一山いくら的な、魅力を感じないのばっかりで困ります。まともなのは、ケイレブぐらいでしょうか。

根本的な矛盾

こんなことを言い出せば話が成り立たないんですが、「レックスが投獄されたと見せかけて、犯人に次の動きをさせる」というのはわかる。

でも容疑者は61人。その中には捜査本部にいるサイモンやケイレブ、その他数名も含むわけで、レックスは投獄されていないことがわかっているんです。もしこの中に犯人がいたら捜査自体が成り立ちません。

結局はリアムの策略なのかもしれません。でも一応ミランダもそこにいるわけだし、この辺は何ともわかりませんね。

今回のMVP

ライアン君です。前回の密告が原因で教官からも、同期からも疎まれてしまったサイモンにタオルを渡すシーンとか、ドヤ顔ニマによる勝手なサイモン裁判では、サイモンをちゃんと擁護するとか。以前に魅力があんまりないとか言っちゃってどうもすいませんでした!