クワンティコ FBIアカデミーの真実 第11話 2発目の爆弾
Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第11話「2発目の爆弾」の感想です。
★★★★★
今回も良かったです。特に「現在」では緊迫感のある展開に目が離せませんでした。反面、「過去」のアカデミーではお休みの期間ということで、恋愛とか家族のお話が中心でした。
緊迫した現在から、過去のハース家のパーティに切り替わると、「過去はいらん。さっさと現在の話を進めろ!」と若干のイラつきがあります。
過去は過去で悪くはないんですが、なくても問題ありません。とは言いつつ、そこそこ面白くはありました。
今回のポイント
第9話でアレックスの弁護士としてカッコよく登場したイライアスでしたが、爆弾テロに関与していたことが判明。これがメインイベントです。
ただし、前回の間抜けなネタバレ次回予告のせいで、この展開がある程度予想がついてしまいました。ホント勘弁してほしいものです。
前回のアレックス孤立はなかったことに?
前回はアレックスによる同期の監視がバレて、みんなが「いち抜けた」的な終わり方でした。アレックスも「仲間を失った」と言っていたし。でも今回は「何事もなかったかのように」話が進んでいたのが意外でした。
ケイレブやシェルビーはアレックスと絡む場面がなかったのでわかりませんが、少なくとも、ナタリー、ニマ(かレイナ)はそうでした。最初にアレックスの監視を批判したサイモンはアレックスに助けられたし。
一度は離れた仲間が一人戻り、また一人戻りという流れを予測していたんですが、全く外れました。
ケイレブは大局的に考えることができそうだし、レイナもそう。となると残りは出るたびに壊れまくりのシェルビーちゃんだけでしょうか?今回はケイレブ母にビビらされる場面だけだったので、まだわかりませんが。
あのFBIのキャップ、アレックスもナタリーもニマもあんまり似合わない・・・
イライアスが爆弾テロに関与
前回の終わりでサイモンを拘束したのはイライアスだったんですね。これはまったく気がつきませんでした。
第7話 犠牲の精神の時限爆弾試験で逃げ出したときは気にもしていなかったんですが、こうなるとは全く予想できませんでした。
ゲイ口説きで拒否された、という理由だけでは説明できないほど、アカデミーではやたらとサイモンのことを調べ回っていたので「ちょっと変な人」だなとは思っていたんですが。
とは言っても「1週間前に電話で脅迫された」ということですから、真犯人はどこかに今でもいて、イライアスはあくまでも末端の実行犯に過ぎません。
サイモンがイライアスに本当のことを言わせるために、爆弾を起爆させるカウントダウンを始めた時には、一番そばにいたナタリーがサイモンの頭を打ち抜くのではないかと、ハラハラしましたが・・・起爆装置は「指を離したら起爆する」なので撃てませんね。
それしても・・・FBI捜査官がすぐそばに3人もいて、イライアスの身投げ(生死は不明)を阻止できないのはどうかと。アレックスなんて身体が触れる距離にいましたから。
真犯人はイライアスが、裁判で捏造した証拠をネタに脅したそうですが、最初にイライアスありきなのか。それとも誰か脅迫できる相手を捜していてたまたま、「あ、コイツいける。じゃ実行犯はイライアスでいっか」となったのか。わかりませんね。
そもそも、何であの時の卒業生(中退者も含め)なのか。ここが理解できておりません。犯人はあの時の卒業生の中にいるという確固たる情報があったのかどうか。私、見落としているかもしれません。
指令センター爆破
サイモンが握らされていた爆弾は解除できたものの、それは陽動で、本命かもしれない指令センターが爆破されます。しかし、本部じゃないけどFBIの指令センターが爆破されるって・・・ここの指揮官はリアムのようなのでこれでは無能すぎ。
ケイレブ母がついに登場。シェルビーをびびらせる
「夫と寝たことなんてどうでもいい。息子を傷つけたのは許せない。あなたを全力で潰す」
これはケイレブ母、クレアがシェルビーに言った言葉。いやいや、息子の母親として当然の怒りかもしれません。が、これは権力者だからこそ為せる技。先に誘ったはずの夫は無罪放免っすか?
ああ、そうか。副大統領候補指名獲得のためにモメごとを起こすわけにはいかんのですね。というか本音は別にして円満な夫婦仲を演じないと。じゃあ「余計なことに首を突っ込んでぶちこわしにした」ケイレブの言う通りじゃんか。
不倫おやじクレイトンが少し気の毒に見えるぐらい、悪役キャラとして立っている感じでした。持っている権力を考えたら、FBI捜査官の一人や二人カンタンに潰せそうです。まあでも、爆破テロ捜査には関係なさそうなので・・・
アカデミーのイベント
イライアスがテロに関与していたり、サイモンが拘束され起爆装置を握らされたり、2発目の爆弾を解除したのもつかの間、別の爆弾で指令センターが爆破されてしまうなど、緊迫の現在に比べ、今回のアカデミー時代は驚くほど中身がなく、どうでもいいようなことばかりでした。でも悪くはないです。
意外と良かったコミカルな過去
大晦日に家に帰らなかったアレックス、シェルビー、ニマ、ナタリーのコミカルな流れは意外と面白かったです。毎回だと困りますが。ナタリーとニマのハイタッチとか、手をふるニマとか。違う面が見えたということで良かったのではないかと思います。
ナタリーって、つまんないキャラかと思いきや、アレックスにライアンのことをアドバイスしていたのは意外でした。まあ、2回やって1回目は他の女性といることが判明、2回目はライアンとハンナが一緒にいるところに電話がかかってしまうという結果に終わりましたが。
パーティのアレックスはバスト強調し過ぎでしょう。あんなの反則。あれでハンナの「イライラ」が30パーセントはアップしたのではないかと。
傷心のアレックスは
傷心のアレックスは、リアムと何とかなっちゃいそうなシーンがありました。この辺は第1話や第2話にそんなことを匂わせるシーンや会話があったので、特に驚きはしませんが、リアムとしては「オレは教官だぞ」とか言いながらハラの中では「よっしゃ!」ぐらい思ってるかも。って外れてたらすいません。
あのおやじ、相談に乗るフリして(まあ実際にアドバイスはしてたけど)絶対に目線がアレックスの胸元に行ってる!チラ見としか思えないような無駄な視線の動きが何度かありました。まあねえ、あんだけ強調されたらどうしても・・・
前回のライアンがアカデミーを去るシーンでは、「おれは愛しているといつも言えない。肝心なところで」とか何とかスカしちゃってるし、アレックスだって(愛していると)「私は言ったことがない」なんて答えてるし。
つまり、能天気に始まったアカデミー編ですが、後半の悲しい展開の責任は彼ら自身にあるのです。ライアンなんか「アンタ(リアム)からアレックスを守るために残った」ってはっきり言ってるんですから。それをさっさとアレックス本人に言わないから、こうなります。
ケイレブとシェルビーは今回で終わった様子。シェルビーちゃんは登場する度に壊れていきますので、ケイレブ君の将来を考えればこれで良かったのではないかと思います。
サスペンスですから、基本的にはラブシーンも、コミカルな描写もいらないんですが、今回のアカデミーはそれなりに面白かったのではないかと思います。
ライアンとアレックスやケイレブとシェルビーの関係がそれほど重要とは思えませんが、関係が築かれる、あるいは壊れていくというところは「そこそこ」興味が惹かれる部分ではありました。