クワンティコ FBIアカデミーの真実 第8話 一大決心

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第8話「一大決心」の感想です。前回の第7話「犠牲の精神」は、私の中ではこれまでのシリーズ最高傑作となりましたが、さて今回は。

★★★★

今回も面白かったです。前回ほどはアカデミーでの「過去」に緊迫感はありませんでしたが、テロ後の「現在」での逃亡生活は次回以降が大きく変化するという転換点になりました。

今回のポイント

かなり重要な役割を担う人物として第5話 無実の訴えに出てきたハッカーアンノウンの皆様が再度の登場。これは嬉しい誤算。また出てほしいとは思っていましたが、本当に出てくださったんですね。ありがとうざいます。

研修生同期の誰よりも存在感があり、頼りになり、男性のダンカンは誰よりもイケメン。

レックスが自首

今回の一番のイベントと言えばこれです!あとはおまけ(とまでは言いませんが)。自首というのとは違うかもしれません。真犯人ではなさそうなので。

アンノウンの協力を得て、負傷したライアンを逃亡させたあとは捜査本部に行きます。当然拘束されます。目的は、「次のテロの可能性」を訴えるため。アンノウンがハッキングした捜査資料を調べるうちに次のテロの可能性に気がつきました。

これが今回のラストなので、次回からの展開は違ったものになりそうです。ハッキングした捜査資料が公開されたので、拘束されても闘えるとの判断でしょうか。

私は真犯人が捕まるまでは、逃亡生活がずーっと続くと思っていたので、これはかなり意外でした。逃亡生活というスリリングな展開は今回で終わり。次回からアレックスは「証言」のみでの戦いになるんでしょうね。

全ては監視されているはずですから、誰かに何かを頼んで調べてもらう。なんてことはできないし。頼みのライアンはかなりの重症をおってしまったし。いくら何でも逃走はもう出来ないでしょうし。

シェルビーとサイモンはFBIに拘束されてた

前回は、3秒で恋人をFBIに売る女、ナタリーのチクりで、FBIに急襲された「アレックス側」でした。アレックスとライアン(重傷)は逃亡に成功しましたが、やっぱりシェルビーとサイモンは拘束されてしまっていました。

シェルビーはクレイトンやケイレブとの会話があったんですが、サイモンは拘束後の場面は一切なし。なんで?アカデミー退学のサイモンを捜査官にしたのはクレイトン。私はサイモンは完全にシロとは言えないと思っているのでこれも想定内?と思ったり。

サイモンが微妙

サイモンが好意を持っているのはニマ。でもサイモンに好意を持っているがレイナ。ということがようやく理解できましたが、ニマはサイモンには興味がなく、レイナも今は微妙な感じ。これ、どっちに声をかけたらいいのか、ちょっとサイモンが気の毒。

まあそんなことより、最後の方に出て来たサイモンの電話の相手が気になります。相手の手元にあったのはどうみても爆弾。

ライアン、復職しなかった

前回の「過去」では最後の方でライアンが車で出て行くシーンがありました。ライアンはひとまず復職し、何らかの形でアカデミーに関わるのかと思っていたんですが、普通に戻っていました。目的は「アンタ(=リアム)からアレックスを守ること。オレと同じ思いはさせない」。

心意気は立派なんですが、「過去」でも「現在」でもどうもこの方、甘いです。他の人とは違って「捜査官」なので今回の舞台になったFBI本部の資料室にも出入り自由でアレックスの父の捜査資料を持ち出すんですが、リアムに見られているし。

ケイレブ、アレックスの潔白に気がつく

次回ぐらいでアレックス支援側に行きそうな感じはあります。「レックスが無実だと証明できる唯一の証拠を消したな!」と不倫おやじクレイトンに詰め寄るシーンがありました。

不倫おやじはそのメールを削除しましたが、ケイレブは「まだコピーが残っている」とも。

不倫おやじクレイトンがクズ過ぎた

前回では「3秒で恋人をFBIに売る女、ナタリー」がクズでしたが、今回のクズは何と言ってもクレイトン部長。息子のケイレブに詰め寄られて「お前は甘い。メールを読み返せ」といかにも意味ありげに答えるんですが・・・

「何故トレイシー(クレイトンの秘書)が恐縮ですとわざわざ書いて来たのか。私が不倫中だということを知っていたからだ!」とケイレブに説教たれますが。

私、よっぽど何か重大な見過ごしがケイレブにあったのかと見ていましたが、何もありません。

クレイトンがメールを削除したのは、メールが証拠として採用されたら「オレとシェルビーの不倫がバレるから」というすさまじいまでのクズっぷり。

レックスの無実よりも、ワシの不倫隠蔽のほうが大事!

真実よりも保身第一。FBIの部長がこんなんで大丈夫なんでしょうか?お母さんの副大統領候補への影響も考えてのことだそうですが、アレックスの射殺命令を出したのもこの人。

ケイレブが「ただのコネぼんず」に終わらないためには、このメールを証拠として採用するぐらいの根性を見せてほしいものです。コピーが残っていると言っているし、もし不倫おやじの言いなりで採用しないのであれば、同程度のクズに成り下がるので、ここは男を見せてほしい。

シェルビー・・・

どんどん壊れていきます・・・クレイトンはシェルビーの言うように「強い人」ではなく、ケイレブが言うように「保身しか考えていない男」。なのに「愛する人を罰するのは、あーでもない、こーでもない。うんたらかんたら」と。

今回の研修でも、犯人を捜さなきゃいけないのに、ケイレブに「私を木陰に誘わないの」とか何とか。

前にアレックスに語った不倫に陥った理由だってチャラ過ぎるし、だいたいハース家の別居問題はアンタが口を出すことじゃあないんだし。

アカデミー時代よりもショートヘアになって、可愛い度は劇的に上がっているというのに・・・私は少し悲しいですが、そろそろシェルビーちゃんにはサヨナラを言う時期が来ているのかもしれません。もっとちゃんとした役柄にしてあげたかった。

リアムはまだ何か隠している

レックスに突っ込まれて、過去のアレックスの父との潜入捜査について話すリアムですが、信用なりません

以前にアレックスの母、シーターを拘束した時に「あなたが何をやったのか覚えている」と言われて「連れていけ!」とキレる場面があったんです。死人に口なし。ああでもこれが、「民兵組織に潜入したけどテロの兆候を見逃しちゃった。でスケープゴートが必要だから、とりあえずシータに」って話なのかな?わかりません。が・・リアムはまだ何か隠しているはず。

過去において爆破テロを防げなかったリアムが教官をやっているというのも、ちょっとどうかという気もしますが。

 

他にも色々と出て来ます。アカデミーではミランダが何者かに襲撃されたり。シェルビーが大金を送っていた相手は異母姉妹だったり。

これが今の爆破事件の真犯人に関わって来るのかはわかりません。ちょっと色んなことがごちゃごちゃしてはいますが、面白いです。男女交際はいらん!とか、BGMしょぼ過ぎとか、色々文句は言ってはいますが、いつの間にか「次回が楽しみ」な自分がいます。

今回のMVP

今回は「アンノウン」の皆様で決まりです。満場一致(私だけですが)。ハッキングして捜査資料を不倫おやじが会見中に公開。アレックスとライアンの逃亡の手はずをととのえるという素晴らしい活躍でした。

X-ファイル シーズン6 第11話 ファイト・ザ・フューチャー Part1

あのシガレットスモーキングマン(以下、CSM)が、これまでの政府の陰謀を一から丁寧に、初心者にもわかりやすいように解説して下さる貴重なエピソード。

★★★★★

シーズン6はだいたい半分まで来ましたが、「多くの謎が明らかになる」という点で間違いなくこれまでで一番面白いので、見逃しは避けたいところ。ただし、あくまでも「多く」です。「全て」ではありません。

コレは見たほうがいいです。

Dlife 次回放送予定 9/7(水)Part1 AM9:00 9/8(木)Part2 AM9:00

シーズン6は前半でコメディ回も多く、それはそれで楽しめるんですが、やっぱりこれこそがX-ファイル。part2はありますが、シーズン6最高傑作と言って間違いではありません。

お話はスモーキングマンの独白で始まりと思いきや、後になって実は相手がいて、そいつに語りかけていたことわかります。悪役として存在感を示すCSMさんですが、残念なことに下っ端共がしょぼい。え?何でこいつ?と思う事も。この相手はせめてマリタちゃんにしてほしかった。

 

陰謀の概要

CSM解説委員による丁寧な解説によると。

●異星人は地球を侵略し、人類を滅亡させることを目的としていた。

●我々は人間と異星人との交配種ハイブリッドを作り、彼等に隷属させ侵略を秘密裏に手伝わせる計画を立てた。(悪くない計画でしょ。ただしい判断だから。)

●ハイブリッド第1号のカサンドラ(CSMの元妻でスペンダーの母親)、遂に実験成功!

●実はハイブリッドの研究は、異星人の入植を引き延ばすための時間稼ぎ。だから今、ハイブリッドが成功しても、わしら困る。

●顔のない反乱軍の目的は異星人(コロニスト)の計画を世にしらしめること。(じゃあ地球人の味方?ってわけでもない)。

 

明らかにならない点

政府の陰謀が明らかになる一方、CSMがスルーした点もあります。

●スカリーをはじめ、異星人に誘拐された女性に埋め込まれたチップの謎。
カサンドラの話では、スカリー誘拐の目的も「ハイブリッド」の実験にあるようですが、チップの話は出てきませんでした。あのチップはかなり重要だと思うんですが、CSM解説委員の懇切丁寧な解説にも出てきません。

録画して2回は見ていますから、見落としはないはず。スカリー誘拐の目的はそれが原因でガンで死にそうになったり、モルダーがFBIの黒幕を暴く事に成功したりと、すごく重要なはずなんですけどね。

今回CSM解説委員の口からは「スカリー、及びその他の女性」に関する発言は全くありませんでした。チップのことだって、絶対に知っているはずなのに、なに小出しにしてんだよっ!って。

元スモーキングマンの妻、カサンドラ。スペンダーの母。

 

スモーキングマンの存在感

とかなんとか言いながら、悪役がしょぼいと、主人公が魅力的に見えません。今回は陰謀を解説してくれるスモーキングマンの存在感っていうのはX-ファイルを魅力的なドラマにしている重要な要素。私は結構このお方が好きなので、お年のほうが気にはなりますが、ますます元気でいてほしいものです。

万が一にでもこの方が凶弾に倒れるようなことでもあると、今後の話は拍子抜けして一気につまらなくなりそう。

他にもフーバー(やたらと首の太いおっさん。確かS5あたりでCSM殺害を指示した人)とか、映画で爆死した英国紳士とか、秘密組織は非常に渋くて存在感がある方が揃っています。

S6 第1話「ビギニング」でFBI幹部が何人か出てきますけど、どう見たって秘密組織の幹部の皆さんのほうが存在感と迫力がありました。強そう。勝てるわけがない。まあ悪役ですからそれなりにクセのある役者さんを選んだのかもしれませんけど。

X-ファイル シーズン6 第10話 ティトノス

スカリーが一時的にモルダーではなく、NY支局の若手有望捜査官、リッターと組んで事件の解決にあたるエピソード。若造とスカリーでは勝負にならんだろうと思っていたら、実際にそうなりました。

★★★★★

私も若造リッターと同じく「殺人事件の現場に居合わせる」カメラマンのフェリッグが犯人だと思っていたので(実際は違う)、これをどう解明していくのかというところで、面白いエピソードでした。ただし、ラスト近辺の映像がキツい。ありえないとは思ってはいても、え?スカリーもしかして・・・というぐらいに強烈でした。

リッター捜査官は朝のテレビZipで犬を連れて散歩してた人(ダイスケの後任)にちょっと似ていて、フェリッグは前サッカー日本代表監督アギーレをうんと神経質にしたような感じ。私、アギーレ監督好きでした。関係ないけど。

少し可愛いおっさん、モルダー

カーシュはスカリーの能力は評価しているんですね。X-ファイルが嫌いなだけで。今は閑職に追いやられているモルダーとスカリーですが、カーシュのご指名でスカリーだけがNY支局の若造リッターと組んで捜査をします。

取り残されたモルダーとしては複雑な思いはあるんでしょうけど、まあそうはいってもスカリーですから、頼まれてもいないのに、リッターからカーシュへのメールを、なぜかそれを偶然傍受したんだ。とか、スカリーにどうも~モルダーってもんです。以前FBIであなたとご一緒に仕事をと電話をしてみたりと、すねることもなく、ふてくされることもなく。しっかりと(でも頼まれてもいないけど)スカリーに捜査協力をします。割と可愛いところがあるんですね。

大きなポイントではないですけ、毎回冴えるモルダーの小技。レインキングの時は少し外しましたが、結構好きです。

フェリッグに近づくスカリー

私は殺人事件の現場に居合わせるカメラマン、フェリッグが犯人だと思っていたので、フェリッグに捜査のためとはいえあまり用心もせずに近づくスカリーにハラハラしました。フェリッグが直接手をくだすわけではなく、X-ファイル的な「何か」を使って死の原因を作ると予想していたので、いつスカリーが死のターゲットにされてしまうのかが怖かったです。

しょぼいリッター

それにしてもリッターはどこが将来有望(カーシュ)なんだか。話が進むにつれてフェリッグは死期が近づいた人を見分けることが出来るだけで(それもスゴいけど)、決して犯人ではないことがわかるんですが、それでも「今回やってようとそうでなかろうと関係ない!」とにかく刑務所にぶち込みたいリッターさん。成績を上げたいのか何なのか。

若造の分際でスカリーに怒ってみたりとか、100万年早いわ、この若造が!

死期が迫るスカリー

少し前からフェリッグにはスカリーが白黒に見えており、これはスカリーの死期が迫っているということなんです。これは心臓に悪い。いつそれが訪れてしまうのか。それを救うのはモルダーなのか、あるいはフェリッグなのか。もしかしたらスカリー自身?あの若造にそんな力はなさそうだし。

死因はなに?ここまで来たら病気じゃあないだろうし。何か事故なんだろうけど・・・あああああ、もうこの辺はハラハラしっぱなし。せっかくS5でガンから生還したのに・・・・・あんまりじゃないですかああ・・・

最後は若造リッターが、フェリッグとスカリーを間違えて撃ったのか?フェリッグがスカリーをかばったように見えましたが、弾丸はカメラとフェリッグを貫通し、スカリーに命中。この、ボケなす!お前なんか免職じゃあ!

ここでフェリッグは瀕死のスカリーの目を閉じさせることで「死神の顔を見る」ことを何とか回避。長年望んだことでもあるんですが、自分が死神の顔を見ることで死期が迫っていたスカリーの身代わりになりました。

 

犯人は死神さん。どうしようもないですね。リッターはどんな報告書を出したのか。ちょっと気になりました。

クワンティコ FBIアカデミーの真実 第7話 犠牲の精神

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第7話「犠牲の精神」の感想です。

★★★★★

今回は面白かったです。初めて5点満点をつけてみました。アカデミーの「過去」での時限爆弾試験は予想できたとはいえ、爆破テロ後の「今」でも緊迫感があり、目が離せない展開。ビシっと音がするぐらい、引き締まりました。

 

今回のポイント

今まで行方がわからなかった双子捜査官が登場したり、リアムが相変わらず真っ黒だったり、テロリストとの銃撃戦があったりと、てんこ盛りでした。今回のイベントと明らかになった点を書いてみます。あくまでも私の感想、気になった点ですから内容を正確に把握したいという方には向きません。

● アレックスに撃たれた、はウソ

ずーっと気になってました。爆破テロの当日銃撃されたライアン。オコナーに「アレックスに撃たれた」と言ってましたが。今回ようやく「アレはアレックスを助けるためのウソだ」とナタリーに言ってるシーンがありました。

え?何で?何で?・・・わからない。あの証言をもとにアレックスはメディアに名前が公表されてしまったはず。単純に「誰に撃たれたのか」を正直に言った方がアレックスを助けることになったのでは?だいたい誰に撃たれたの?

はっきりと「ウソだ」と言ったのはいいとして、それがなんでアレックスを助けることになるのか。もしかしたら私の理解力が足りないんでしょうか。ともかく、アンタは誰に撃たれたのか。そこをまずハッキリしないと。

● ナタリーがクズ過ぎた・・・

ライアンの今の恋人はナタリーのはずですが、前回アレックスに協力していることがバレました。早速オコナーに報告して、「彼を逮捕しましょう」と。おいおいおい、職務に忠実なのはいいんだけど、いきなりのチクりと逮捕かいって。

さらには、アレックスの元に向かうシェルビーとライアンを見逃すようなふりをして、発信器をひそかに服に装着し、これもまたオコナーにチクり。これが原因でシェルビーとサイモンはFBIに拘束された模様。

イライアスがアカデミーの時限爆弾試験で逃げた時は、考え方の違いなので卑怯とは思いません。でもナタリーは、やることが卑怯。報告というよりも「密告」という印象。ラストは負傷したライアンとアレックスを見逃すんですが・・・そもそもリアムにチクったのはアンタなんだから

まあ、カンタンに恋人を売るような女を相手にしたライアン君にも責任はあるんでしょうけど。

それにしても前回といい、今回の拘留中のミランダとの会話といい、ナタリーにカンタンに発信器を仕込まれ追跡されたりと、ライアン君はどうも甘いというか、ヌケているというか、警戒心がないというか。こんなFBI特別捜査官って大丈夫なの?

● サイモン、男を上げる

アカデミーの時限爆弾試験では、男を上げましたね。ただし、サイモンを100パーセント信用していいのか。という疑問はあります。ライアンほどは白くない印象。爆弾の扱いにもたけているし、ちょっとグレーな感も。まあ敵にしても味方にしても、主役を除けば、この人が一番キャラが立っていると思います。

● シカゴでの隠蔽工作

ライアンは多分ウソをついてなさそう。シカゴの作戦で上司が失敗し、ライアンが責任を取らされた。その上司がリアム。やっぱりこのおっさん、真っ黒!

この件で、リアムを問いただすアレックスがカッコ良かった。今まではリアムの言う事を全て信用していたような感じでしたが、「全て話した」というリアムに「そんなのウソ」と言い切ってました。

とは言っても以前に「あなたを(が?)愛した捜査官?」とミランダがリアムに指摘したように、これだけで終わるとは思えませんが。逮捕された時にも「私を一番良く知っている」と言っていたし、何度も、リアム!リアム!とファーストネームで呼んでいたし。

となると前回明らかになった「アレックス監視の理由」もどうやらウソくさく、本当の理由はもっと別のところにありそう。

● 脇役が良い

外出先から戻ったニマ(レイナかも)をとがめるテロリストと、後から出て来たテログループのリーダーがなかなかの雰囲気。バレんじゃないかって結構ハラハラしました。もしかしたらバレて、双子のうちどっちかが始末されたり、拘束されるとか。

隣の家で突入準備をするFBIの皆さんが頼りなく見えるぐらい。突入しなくて良かった。拳銃しか持ってないのに突入したら全滅ですよ、ホントに。相手は自動小銃とかで武装してんですから。

アカデミーを卒業したばかりのひよっこ捜査官達が、とてもとても制圧できるとは思えませんでした。

FBIアカデミー関連の皆様にもこのぐらいの存在感を出してほしいものです。ハッカーの「アンノウン」のメンバーも雰囲気があって良かったです。ダンカンとライアンをチェンジしたいぐらい。リアムが怒っても怒鳴っても、「怖さ」って感じないんです。何かそこらのおっさんという感じがしてしまって。

今回の青春ドラマ

青春ドラマは基本的にいりません。が、アレックスとライアンの、誤解をといて手と手が軽く触れ合うシーンは良かったです。アレぐらいにサラっとやってくれればいいんですけどね。

まあ、ワシならあの谷間を強調した制服が気になってそれどころじゃあないかもしれないけど。アメリカの方って平気なんでしょうかね。って・・・どうでもいいですけど。

シェルビーちゃんとケイレブも青春してましたが、数カ月後には、おやじと不倫。ケイレブの母が副大統領候補で父はFBI部長。どんだけ強力なコネなんだか。ちょっと興ざめ感が。

シェルビーちゃんは、アカデミーを卒業して髪が短くなったので、強烈にポイントが上がったんですが(私の中で)、おっさんと不倫とか、チープ過ぎ。その言い訳も「一緒に過ごしてみて、自分たちの気持ちを確かめる」って、アンタそれ不倫に突入するのが前提でやってるんじゃないの?と。

主役を除けば唯一と言ってもいい可愛いキャラクターですから、もうちょっとちゃんとした設定にしてほしいという願望があります。捜査官としても、接近戦ではナタリーに勝てそうにもなさそうだし・・・

次回は

テロリストに銃撃されたライアンを連れて逃げるアレックス。あんな重傷を負った人を連れてどこに逃げんだよって突っ込みたいところではありますが、気になります。それとFBIに拘束されたシェルビーとサイモン。

5話がかなりゆるかったんですが、6,7話といい感じで来ているので、次回も楽しみです。

X-ファイル シーズン6 第2話 迷走

Dlife様がまた、土日を除く毎日X-ファイル を実現して下さいました。もうDlife様の方向に足を向けて眠ることなんてできません。世界最高の放送局様です!

シーズン9を早く放送してほしいとか、できればシーズン6じゃなくて4ぐらいからやってほしいとか、そういったフザけた不届きなことを考える輩がいますが(私です)、今は再び平日毎日X-ファイルの幸せを楽しみたいです。

★★★★★

さて、X-ファイルでは定番の「スカリー危機一髪」ではなく、今回は「モルダー危機一髪」でした。

緊迫感もあり、でもモルダーが人質になったとはいえ、相手は凶悪殺人犯でもなく、話が進むにつれて多少心を通わせるようなところもあって、いいエピソードでした。

今回のポイント

モルダーと、モルダーを人質にとった犯人クランプが多少なりとも心を通わせて行く様子。私はここが良かったと思います。

人質とは言っても、モルダーさんですから、「そろそろ、車から降ろしてくれないか」と言ってみたり、あるいは「黙れ!」なんて怒鳴りつけてみたり。犯人に危害を加えられる可能性というのはまったく感じなくて、そこそこの安心感はあります。

犯人のクランプは、モルダーがFBI捜査官であることを知り、敵意をみせますが、話が進むにつれ、モルダーとの会話の中で段々と信頼感が芽生えてきたようで、そうなるとクランプには是非とも助かってほしかったんですが・・・そうはX-ファイルがおろさないんですね、コレが。

X-ファイルって人が死にすぎるんです。ここは不満。何もこの人まで・・という人まで死んでしまいますから。で、今回で言えばクランプ。モルダーの協力を得て政府を告発するという結末が私の希望的予想だったんですが、まるで違いました。

スカリーが、「唯一」の解決方法をモルダーに知らせた時には「助かるかも」と一瞬思ったんですけどね。

カーシュ副長官

前回から登場したモルダーとスカリーの新しい上司、カーシュ副長官。前回はセリフなしでしたが、今回はスカリーに最低!と言わせるほどに「嫌な上司ぶり」を遺憾なく発揮。まあそこそこの存在感。

あからさまな「敵」というわけでもないんでしょうが、この辺のキャラクターがしょぼいとドラマ全体がちゃっちく感じるので、割とカーシュは良いのではないかと思います。とは言っても早くスキナーには復帰してほしいですけど。

クワンティコ FBIアカデミーの真実 第6話 監視の任務

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第6話「監視の任務」の感想です。

★★★★

前回(第5話)のかったるい感を払拭するような出来でした。面白いです。ちゃっちいラブシーンと親子喧嘩はあって、そこはマイナス。なければ5点満点でもいいぐらいでした。見逃してしまった、という方にはDlifeの「見逃し配信」での視聴をおすすめします。

正直言いまして、私は「ロマンス」をこのドラマには求めていません。でも登場人物の皆さんの頭の中の半分ぐらいは、男女交際で占められているような感じがして、そこだけは困ります。まあそういったロマンスがあったほうが、視聴率が良いというデータでもあるのかもしれませんが。

今回のポイント

いくつかあります。タイトルは「監視の任務」ですが、私の印象は「傷心の捜査官」。お気の毒なぐらいに傷ついてしまった方もいました。でもこれをバネにしてはいあがれ。泣け!泣け!ケイレブ。泣いて大きな男になれ!

● アレックス監視の理由

ついに明らかになりました。
「ブース(ライアン)の任務は君(アレックス)を監視し本当の目的を探る事。お父さんの件を鑑み危険な兆候がないか」
オコナーがアレックスに言った言葉ですが、なんかこれはウソっぽい。なにしろこのヒト、見てる限りは真っ黒ですからね。実行犯ではないにせよ、何からの形で爆破事件に関わっていることはほぼ間違いないかと

あくまでもFBIの組織としての任務のようにアレックスに説明してはいますが、確かライアンに「あんたの独断だろ?」って突っ込まれてたはず。それに以前にあった、自主退学するようにしむけろ。はどうなったんでしょうね。退学しちゃったら話が続かないのはわかりますが。

割に合わないのはライアン君。命令したのはオコナーなのに、監視の任務がアレックスにバレて、さんざん罵倒されたあげく「二度と話しかけんな!」と。

ライアン君は命令に従っただけなのに。以前にクワンティコでのことを謝りたいって言ってたのはこのことだったんですね。確か第2話ぐらいだったはず。傷心のブース捜査官・・・

● ライアン、「現在」でもバレる

ライアンの今の恋人?はナタリー・ヴァスケス。同居しているみたいですが、密かにアレックスと連絡を取っていることが早々にバレてしまいます。この辺は脇が甘過ぎですね。ナタリーには早速、オコナーに密告されてしまいます。今回はライアン君の災難続きでしたね。

まあ、どんな理由があるにせよこのヒトが「アレックスに撃たれました!」って証言した時点でどうなの?ってのはありますが。

●(悲)シェルビーちゃん、不倫にハマる

爆破事件前後の監視ビデオを調べるケイレブが見たものは、自分の父であるクレイトン部長とシェルビーの濃厚キスシーン。傷心では済まないケイレブ分析官・・・

ケイレブのシェルビーに対する「ただオマエを愛していた」とか「お前のおかげで自信がもてるようになった」というのは、ウソいつわりのない本当のことだと思うんです。憎まれ口は叩きますが、根は悪くなさそうで、前々回も人質救出作戦の演習中にパニックに陥ったニマをしっかりとサポートしていたし。

まあ自分を拒絶した女性が、自分の父親の愛人だった・・・可哀想なケイレブ君でした。が、正直言ってこれって事件の本質に何か関係あるんでしょうかね?確かにケイレブは可哀想すぎですが、コレいる?ってのもあります。いるかいらないか?で言えばいりません。

シェルビーのいい訳も不倫の典型的なパターンだし。ここはいりません。

● 双子捜査官候補生、サイモンにバレる。

サイモンにバレます。うきうきで散歩のお迎えにやってきたサイモンですが・・・ニマが二人いるという状況を理解できずに。まあ、こんなんいつかはバレますって。早いか遅いかの違い。

「一人が報告している間に、一人が捜査できる」っていう次長の発想が稚拙すぎて。ここはもう堂々と「双子捜査官です」と公言しなきゃ。まあ、サイモンは傷心となる前に気絶しちゃいましたが。

 

イベントとしてはそんなところでしょうか。

傷心のアレックスは今度はリアムとどうにかなっちゃいそうです。まあこれは間違いのないところ。そんなことを感じさせるセリフは以前にもありましたから。

レックスを罠にハメるリアムですが、先にハメてしまった・・・

 

次回予告から

負傷したライアンを抱えて逃走するアレックスの前に立ちはだかるのは銃を構えたナタリー。これだとライアンは次回からFBIには復帰できなくなりそう。それとも一時的に何とかごまかせるのか。

研修中だろうが何だろうがとにかく色恋沙汰の会話が多いのは困りますが、「次回」への期待は高まります。

X-ファイル シーズン6 第9話 S.R.819

モルダーとスカリーが、生命の危機に瀕したスキナー副長官(今は上司ではないけど)を救う為に活躍という点では良かったです。緊迫感があり、(あり得ないとは思いつつも)もしかして、スキナーって本当にヤバい?助からない?と思わされました。最後のちょっと手前までは目が離せません。

★★★★★

しかしながらスキナーをピンチに陥らせたのがクライチェックであったことで、ガッカリ。

まあ、これは私の感想ですから、そういった思い入れ、逆思い入れなしで見れば、シーズン6の中では上位に来るはずのエピソード。こんな感想を持つのは私だけかもしれませんが、クライチェックが出て来るとチープな感が拭えません。「えー、またこのヒトかあ・・・」って。

確かシーズン3ぐらいで古いミサイル基地に閉じ込められたような記憶があるんですが、いつの間にか出て来ちゃったんですね。CSMがまだ使えると思って出したのかもしれません。

このエピソードのポイント

スキナーのピンチに奔走するモルダーとスカリー。コレです!今は上司ではないんですが、スキナーを見かけたモルダーが「ちょっと顔を見に寄っただけです」と。今でもスキナーを頼りにしているんだろうなあと、普段からちゃんと感謝しとけよって突っ込みたくなりますが、具合の悪そうなスキナーを見て早々にスカリーを呼び出すモルダーさん。

今回はマティソン議員も出てきますが、喧嘩別れのような形になってしまったのは残念。ディープ・スロートやミスターXとは立場とは違いますが、モルダーの協力者では一番好きな人だったんですけど。

S1 #1でモルダーがスカリーに「僕がX-ファイルを続けられるのは議会にコネがあるからだ」と言うシーンがあるんですが、多分これってマティソン議員のはず。上品な出で立ちと穏やかな表情。モルダーのことを「フォックス」と呼ぶのはこの人と、スカリー母だけです。

クライチェックの目的

スキナーが生死の境をさまようのは、クライチェックにナノテクノロジーを駆使したおかしな機械を体内に入れられてしまったから。これでスキナーはクライチェックに生死を握られてしまうんですが、どうもクライチェックの目的がはっきりしません。

いつでも殺せるぞということなんでしょうけども、では何のために?という疑問は残ります。シーズン6ではまたシンジケートに戻ったようですが、それならどっかでCSMがチラつくはずだし。

モルダーはスキナーのサポートがあってこそだと私は思っているので、そういった重要人物が、クライチェックごとき小物に生死を握られてしまった、というのは釈然としません。まあ、制作者の人は意図があってのことなんでしょうけど。

スキナーって苦労の割には浮かばれない役柄が多いので、ボクシングジムで鍛えた右ストレートがいつかクライチェックに炸裂することを期待します。スキナーと同じぐらいガタイのいいミスターXをKO寸前まで追い込んだことがありましたからね。アレはかっこよかった。