X-ファイル シーズン9 第15話 英雄に捧ぐ

X-ファイル シーズン9の第11話英雄に捧ぐの感想です。

★★★★★

誰がこんな脚本書きやがった!

wikiによると「ヴィンス・ギリガン ジョン・シャイバン フランク・スポトニッツ」だそうです。こいつらあああああああ!!!と言っても、誰が書いたところで結末は決まっていたわけですから、何かが変わるわけではないんでしょうけど。

英雄とはローン・ガンメンのことです。その英雄に捧ぐということですから・・・

身を呈してバイオテロを防いだローンガンメンの3名様はお亡くなりなりました。ファイナルシーズンなので、ローンガンメンの退場は何らかの形でアリなのかもしれませんが(解散してそれぞれの道を行くとか)、何も死亡退場はないだろうっ!というのが感想でございます。

割とコミカルなオープニングから、シーズン6の「荒野の3人」のようなエンディングを予想はしたんですが。

製作総指揮のクリスカーターさんが決めた話?わかんないけど。死亡以外にもいくらでも退場方法はあるはずなのにさ。

でもローン・ガンメンのことですから、ドアが密閉された時も「きっと脱出するはず」と思ったし、最後の墓地のシーンでは、ゴトゴトと音を立てて棺が動いて「もう少しで窒息するところだった」なんて言いながら3人が出て来るシーンも期待したんですが、何もありませんでした。

モルダーの妹、サマンサの問題に決着がついたシーズン7の「存在と時間」もヒドかったですが、この結末に納得する人ってどのくらいいるんでしょう。まあ納得も何もそういうお話だからしょうがないんですけど。

シーズン6のドリームランドに出て来たモリス・フレッチャーが出てきましたが、ローン・ガンメン退場にこんな小物を出してもしょうがない。せめて、マリタちゃんとか、退場に花を添えるのであれば、シーズン4の「紫煙」でローン・ガンメンに過去を暴かれたスモーキングマン先生に出てきてほしかった。

そう、あの時先生が「いつでも殺せるが 今日はやめよう」とフロヒキーを狙ったライフルの引き金をひかなかったからこそ、ローン・ガンメンの今もあるわけで、一体先生はいつまで死んだフリしてるんでしょうか。先生には是非とも葬儀に参列してほしかった。無理だろうけど

無駄にポジティブに考える

死んだ場面がありません。男の体内に仕掛けられたウィルスが漏れ出している描写だけ。誰もガンメンの遺体を見ていません。

棺は3つ。でも中に確実に遺体が入っているという場面がありません。

埋葬するシーンがありません。

実はイブと同じ防毒マスクを持っていた。

・・・・・・それにしても死亡退場はないだろうと。だいたいあのコミカルなオープニングとこの結末の落差には驚き。

全体に流れる違和感と悲し過ぎる結末

冒頭、ローン・ガンメンの過去の活躍が流れるんですが、「アレ、こんなのあったっけ?」という場面があるし、いつの間にか新加入のメンバー(ジミー)も入ってるみたいだし、それに今回の鍵を握るイブって誰?ガンメンの皆さんはお知り合いみたいだけど?

この人誰?とか、こんなのあったっけ?が多いなと思ったら、「外伝ローン・ガンメン」なるTVシリーズの実質的な最終回になっているそうで、新加入のジミーとか、謎のイブとかは外伝に出ていた人なんでしょう。なので、どうも「置いてけぼり感」が否めません。アメリカの人(で外伝も見てた人)はすんなりと話に入っていけるんでしょうけど。モリスフレッチャーは登場時間が長いので、あの感じだと外伝でガンメンとのからみがあったのかもしれませんね。どうでもいいですけど。

PCでガンメンの協力をする人物は、「荒野の3人」に出てたおたく仲間とそっくりのようでしたけど、あの方は死亡していました。にしても・・・そっくり。

 

この結末を考えたヒトは万死に値するわけですが、最後ジミーとガンメンがガラス越しに手を合わせるシーンは感動的。まあこの辺で、「おいおい、ウソだろ?」と思い始めたのもあるんですが、これは欠かせないエピソードです。受け入れがたい結末はともかく。ってしつこいですけど。