X-ファイル シーズン9 第19話 真実 Part.1

X-ファイル シーズン9の第19話真実 Part.1の感想です。

いよいよ最終回(2回に分かれていますが)ですが、ついにモルダーが登場。やつれた様子も全く無く、お元気そうでスキを見てはどっかの施設に侵入しようとするところは、FBI捜査官時代と同じ。スーツがビシっと決まっていて、しばらく見なかったというのもあるんでしょうけど、やっぱりかつての主人公。登場するだけで華があります。

再会を果たしたスカリーとキスを交わした後、スキナーに向かって「ウォルター、次は君だ」という小技もさえていました。スキナーがたしなめなかったら本当にしたかもしれません。ってそれはないか。

★★★★

最終回だけあって、かつての出演者がてんこ盛り。同窓会といった雰囲気でもありましたが、それはそれでなかなか楽しめます。

マリタ・コバルービアス様、ジェフリー・スペンダー、ギブソン(以上は生存者。ホンモノ)
クライチェック、ミスターX(以上は「死んだヒト」幻?)

となると・・・死んだ人でもオッケーなので次回に出てくれそうなのは、本命としてローン・ガンメンとディープ・スロート対抗でモルダー父とスモーキングマン。まさかの大穴でモルダー母、モルダー妹、スカリー姉、ダイアナ・ファウリー。超大穴でモルダーフェチだったカサンドラ

お話はモルダーがスカリーにも頑に隠す「言えない」ことが気になりましたが、まあそれは次回ってことなんでしょう。モルダーの復帰は強烈なインパクトでしたが、スカリー、コバルービアスやスペンダーの裁判での証言が、これまでのX-ファイルのストーリーを「おさらい」するという流れでした。スカリーの隕石のくだりだけは、アレ?と思いましたがこれは5と6の間の映画「ファイト・ザ・フューチャー」ですね。

モルダーとスカリーの感動の再会キスシーンがあって割と長め。アメリカの方ってのはヒトがいてもかまわずそうなるんでしょうか。わかりませんが。感激のキスを交わす二人のそばで少しバツが悪そうなスキナーがちょっと気の毒。

スキナーはモルダーの弁護役なので今回活躍しますが、モルダー登場でドゲットとレイエスが蚊帳の外とまでは言いませんが、目立たない存在になってしまったのが残念。最終回なんですから、モルダー不在の穴を埋めたお二人にも花をもたせてほしい。

スペンダー

「ウィリアム」ではウソつきまくって、スカリーの息子に接触しましたが、あの中での「正体がバレれば殺される」だけはウソではなかったはず。政府の人体実験の生き証人なんだから。なのに堂々と名前を明かし、裁判での証言に立ちました。以外とヤルんですねこのヒト。組織の内部にいたクライチェックならともかく、組織に片足すら突っ込んでいないのに、政府の陰謀にやたらと詳しい。変わり果てたスペンダーを見るモルダーの目が印象に残りましたが、目と目であいさつしていたのが良かったのではないかと思います。

マリタちゃん

実は超絶美人のマリタ・コバルービアスですが、確かに「モルダーに力添えをした罰として(シンジケートに)実験台にされた」(シーズン6のファイト・ザ・フューチャー)というのは覚えているんですが、その後何事もなかったかのように、シーズン7の最終話レクイエムで刑務所に収監されていたクライチェックを引き取りに行っています。これは一体?シンジケートが全滅したところで、マリタに残る痛々しい実験台の痕跡が消えるわけでもないでしょうに。FTFでは「肺がん男たちよ」と言っていますからね。

しかもコバルービアスは、「無敵兵士」計画についても何か知っている様子。コバルービアスが出てた頃は「ハイブリッド」時代ですから、やっぱりハイブリッドと無敵兵士は同時進行だったとか?

次回活躍しそうなヒト

ギブソンはほぼ確実に出そう。何と言っても「人の心が読める」能力を持っていますから、是非ともモルダーの無罪判決に一役かってほしいものです。それとスモーキングマン。シーズン8や9でついに一度もその姿を見せていません。どんな形であっても活躍してほしい。もう無敵兵士の謎が解けるのは無理そうなので、こうなったら謎解きよりも面倒だからスモーキング先生がやつらを一掃してくれないかなあと、かすかな期待。