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X-ファイル シーズン9 第20話 真実 Part.2

X-ファイル シーズン9の第20話(最終回) 真実 Part.2の感想です。

★★★★★

えええ?これで終わりかよう というのが正直なところ。

長らく不在だったスモーキングマンがようやく登場したのは良かったんですが、あっという間に爆死。スモーキングマン先生がドヤ顔でスカリーに語った「モルダーが知った真実」というのが、「2012年12月22日に地球は異星人に乗っ取られる」ちうもの。これにビビったマヤ族が1000年前に姿を消して、歴代大統領も震え上がったということなんですが、こんなのそんな説もあるってことで済むこそだし、モルダーさんは今回もスモーキングマンの罠にあっさりとひっかかってしまって。

すべてはモルダーさんの引き立て役

スキナーやドゲット、レイエスその他の皆さんが活躍はしますが、どうもモルダーの引き立て役に過ぎなかった印象。モルダーが戻って来たことでそうなるのはわからんこともないんですが、モルダーとスカリー以外の扱いが余りにも雑過ぎて気の毒になってしまいます。

モルダーは、自分たちといると危険が及ぶということで、ドゲットとレイエスに逃げろ!と言ったんでしょうけど、まさに命がけで助けに来ているわけですから、せめてどっか途中まで車に乗ろうやって。で、ドゲットとレイエスのその後の消息は不明。あの感じだとX-ファイル課も消滅?

宇宙エネルギーとか霊感とか。いまいち立ち位置のハッキリしなかったレイエスは裁判で一番カッコいいところを見せてくれたのに。今回一番カッコよかったのはレイエスではないかと思うぐらいに良かったです。他の捜査官と違って腰の後に銃を装備しているのもちょっとかっこいい。

モルダーの弁護に全力を尽くしたスキナーも、最後の最後にモルダー逃亡に力を貸したカーシュも、どうなってしまったのかは不明。危険を冒してまで証言したギブソンも、不明。

よく考えてみれば、モルダーとスカリーに振り回される周りの人が一番大変という気がしないこともない。神託では、モルダーの身を案じたからこそ、カーシュはコーマー(死亡)をカルト教団に潜入させたわけだし。

Part1では証言しようとしないモルダーに対し、スカリーが「これは二人の闘いなのよ!」とキレるんですが、待てと。そうではなくスキナーやドゲット、レイエスだって闘ってる訳です。

ローンガンメンが出て来たのは良かったけど、これで確実に死亡確定。最後にまさかの生存説に期待をかけてしまった私には残念でありました。期待したディープスロートも出て来なかったし。Mr.Xよりも、やっぱり情報提供といえばディープスロートですから。

無敵兵士の謎もほったらかし。シーズン6でシンジケートが壊滅したので、無敵兵士計画は異星人が独自におっぱじめたことなんでしょうけど、シャノン・マクマホンは明確に「軍部の50年に渡る計画」と証言しています。その目的についてはスルーでしたが。確かにシーズン9の第1話、第2話では軍の船での研究も描かれていたし。あのクロラミン計画はどうなったのかわかりませんが。でも50年ってことは、どうやってもシンジケートの「ハイブリッド」とだぶってくるんです。

ここはシーズン6のファイト・ザ・フューチャーのように、スモーキング先生にイチから分り易く語ってほしかった。

お話自体は面白いです。モルダーの無罪判決をえるために、スキナーやドゲットやレイエスは言うに及ばず、マリタちゃんやスペンダー(Part1)、ギブソンといったなつかしの面々が登場する訳だし、死刑判決が出たら今度は皆さんが協力してモルダーを逃亡させるわけです。逃亡させたら今度は武装ヘリが襲撃と。緊迫感があって、最後まであきることなく楽しめはするんですが、あの結論が何とも・・・

最後、二人が部屋で「あきらめない」ことを誓って抱き合うのはエンディングとしては悪くないし、スカリーがベッドでほおづえをつき、モルダーは床に座っているというのはどっかで見たなと思ったら、シーズン1の序章と全く同じ構図。

私はお二人の行方も心配ではありますが、それよりも彼らの逃亡に協力した方々の行く末が心配なのです。

そしてやっぱりあのシーズン8のエンディングを越えることはなかった。残念。ま、あれで無駄にハードルを上げ過ぎたというのはあるかもしれませんが、アレを越えるエンディングは「サマンサとの再会しかない!」と考えていた私には少々残念。サマンサの失踪があったからこそX-ファイルもあるわけで、サマンサ問題はサマンサで決着をつけるべきでありました。

X-ファイルを牽引してきた悪役、「賢者」スモーキングマンのあっけない最後も残念。無敵兵士に追いつめられたモルダーをこの人が救って、美しく成長したサマンサとの再会。ま、勝手にこう妄想していたんですけどね。

あの最後はモルダーの居所をつかんだ無敵兵士が、ありったけのミサイルをぶち込んで、そのとばっちりを受けた?いやでも最後のあきらめにも似た、覚悟していたような表情はそうではなかったように感じます。「我らが影の政府」も無敵兵士(とか異星人)に狙われていたとか。だったらモルダーと協力すりゃあいいのに。

それに「我らが影の政府」とは誰?シンジケートとはまた別の人達がいたんでしょうか。

最後のモルダーとの会話では圧倒はしますが、X-ファイルを牽引してきた悪役なんですから、相応しい最後とは言えませんでした。