X-ファイル シーズン9 第8話 境界

何とも後味の悪いエピソードでした。テーマは「輪廻」。犯罪加害者の魂はまた新たな加害者に乗り移り、被害者の魂も同じく新たな(生まれたばかりの)被害者に乗り移るという、やりきれないようなお話でした。

★★★★★

微妙。レイエスが「何か」を感じて殺人事件の捜査に乗り出すんですが、それをドゲットやスカリーに説明をしないので、ちょっとわかりにくいかもしれません。X-ファイルは全部見ないと気が済まん!という方にはいいですが、そうではないという方であればスルーしてもいいかもしれません。被害者の死因は生きたまま皮を剥がれるという残忍な手口なので一部グロいです。

運命と言われても

被害者は全部で3人。いずれも過去の同様の事件の被害者が殺された日に生まれているんですが、これはちょっと勘弁してほしい。まあ被害者の魂が乗り移ったというか、輪廻というか。つまりこれだと生まれた時にもう、被害者となることが決まっているわけでして。

つまり、殺されるために生まれたということになってしまいます。こんなのヤダー!!

レイエスに乗り移った魂

「何か」を感じたレイエスには、何が乗り移っていたかというと、具体的な説明がなかったのでわかりませんが、この殺人事件を止めようとした多分捜査関係者の魂。なので事件の記憶が残っていたということなんでしょう。被害者は事前に皮を剥がされる夢を見ており、レイエスにも同じ場面があったので、レイエスもターゲットの一人かと思ったんですが、違いました。

過去の皮はぎ事件の被害者は4人。今回はレイエスが中心になり3人で阻止。これで何かが変わるかと思えたんですが、レイエスが撃った犯人が死亡するときに、その魂は生まれたばかりの赤ちゃんにしっかりと乗り移っていたようです。つまり「次」のレイエスはまたこの犯人と対決しなければならないということになります。

スカリーさん、安定の美しさ

今回も捜査協力ということでスカリーさんは活躍しますが、シーズン9に入ってその美しさはますます輝くばかり。ってお話とはなんの関係もないんですけどね。最後、この輪廻の話を受け入れがたいドゲットをちゃんとフォローしていました。