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X-ファイル シーズン8 第11話 ギフト

失踪直前のモルダーの秘密の行動をドゲットが調査するお話。スカリーは出てきません。結果的にドゲットがモルダーの意思を継いだことになります。

★★★★★


スキナーさん、それはないよ!

モルダーが失踪直前にペンシルベニアを訪れ、銃を3発撃っていたことを突き止めたドゲットは、スキナーに報告するんですが、詳細を聞くスキナーはあっという間にキレます。

「君はモルダーを利用してるだけだ! 失踪理由をでっちあげ Xファイルから出世コースに戻る腹だ」
いや、いくらなんでもスキナーさんそれは・・・ドゲットが気の毒。至近距離で3発も撃った客観的事実はあるんですから、ちゃんとそこを見ないと。最近のスキナーさんはカーシュの前でも平気で超常現象の可能性について触れてしまうほど壊れかけているので今後がちょっと心配です。

モルダーが射殺したのは

以前にモルダーが発症した脳の病気は治っておらず、もはや末期症状。シーズン7はずっと病気のままだったってことなんですね。この治療法を探していたモルダーがたどり着いたのが、ペンシルベニアの小さな田舎に伝わる「シン・キャッチャー」による癒し。人を生きたまま食べて、それを吐き出す。吐き出されたものは元の人になって病気も全部直って元気いっぱい!というトンでもないもの。

モルダーはこれに賭けたんですが、イザという時になってこのシン・キャッチャーの苦悩を知ります。長年にわたって人々の病気を引き受けた結果はボロボロ。死ぬに死ねない男を救う為には・・・ということで苦渋の決断でシン・キャッチャーによる癒しを断念。彼を苦痛から救う為にやむなく射殺。

モルダーの意思を継ぐドゲット

1話完結系のなかではちょっと異色の感もあるんですが、(回想でモルダーが出て来るからそう感じたのかもしれませんが)これはこれで、よく出来たお話だと思います。

結果的にそうなったんですが、シン・キャッチャーを保護し、田舎町から連れ出そうとしたドゲットは、なんと彼を連れ戻そうとする保安官から後ろから撃たれて即死。

ひえっっ登場からたった11話で即死ですか!と驚きましたが、シン・キャッチャーはドゲットの自分を保護しようとしてくれた心に触れたのかもしれません。車から逃げ出し、ドゲットの墓を(多分掘り起こし)ドゲットを食べて、吐き戻した結果、病気ではなくドゲットの「死」を受け入れることになり、死亡していたドゲットは食われることで、生き返ります。

 

ドゲットも「一度死んで、生き返る」体験をしたわけですから、UFOはともかくとしても、「常識では起こりえないこと」があることを嫌でも認めざるを得ないところ。堅物のイメージもあってそれもドゲットの魅力の一つかもしれませんが、これで多少は柔軟になれば、スカリーともさらに良い関係を築けるのではないかと思います。この話をスカリーに聞かせるのかどうかはわかりませんが。

モルダーの秘密行動のインチキ報告書にはスカリーのサインもあったというのはどうも矛盾しているようですが、モルダー行方不明の流れはともかくとして、ドゲットの体験は体験として、是非ともスカリーに感想を聞いてみたい。「オレ、撃たれて一度死んだけど、食われて戻されて生き返った」。意外と簡単にあしらうかも。

「悪夢を見ただけよ」「ドゲット、あなた頭大丈夫?」なんて軽く片付けそうですけどね。

モルダーの予備の銃はワルサーPPK。銃の具体的な名称が出てくるのは始めてだったように思います。