X-ファイル シーズン8 第7話 第三の目

今回スカリーは体調不良につきお休み。電話での会話などはありますが、現場には来ません。

さて、スカリーがお休みということで、スキナーとドゲットが中心の捜査。1話2話にも出ていたクレイン捜査官も出ています。華やかさゼロではありますが、これはこれで悪くはない雰囲気。

★★★★★


スキナーのモルダー化

カルト教団で起きた大量殺人事件の捜査を始めますが、驚いたのはスキナーの変化。容疑者として行方不明の教祖ティペットが浮かびますが、物的な証拠が何も無い中で「殺したのは彼の魂かも」とカーシュの前でモルダーばりの推理を披露。ドゲットにも「あんな話をする時は事前に断ってください」と言われる始末。

さらにはドゲットに「あくまでも仮定だが 魂と肉体は別々に存在できる(容疑者の言う通りなら)」と。この驚くほどのはじけっぷり。ドゲットの答えは「僕はスカリーやモルダーとは違う。あくまでも事実を基に捜査する」。コレってまんま以前のモルダーとスカリーの関係です。ドゲットのスカリー化。ま、スカリー化というよりもまっとうな反応でしょうね。

スキナー副長官の今後の行方に一抹の不安を感じない事も無い。スカリーがおやすみなので、モルダー的な役割をスキナーに持たせたのかもしれませんが、さすがにコレはちょっと無理がありそう。二人ともモルダーとは違って真面目ですから「アブない人」に見えちゃうんです。

スカリー、ドゲットを気遣う

捜査が行き詰まりを見せる中でドゲットにスカリーから電話が入ります。寝ないで捜査に没頭するドゲットを気遣っての電話。これはこのエピソードの中でのポイントの1つ(だと思う)。スタートで二人が激しく対立しましたから、それをどうやって今後克服していくのか。この辺が私の今のところの最大の注目ポイントでありました。さらに「モルダーのお友達」ローンガンメンにも協力を依頼します。

民間人である彼らがどうやってFBI本部に入って好き勝手に振る舞えるのか、FBIのセキュリティにも多少の疑問は感じますが、そこそこのお手伝いになったようですね。

 

ドゲットは教祖に意識下に入り込まれ、夢の中でスカリーの頭に斧を振り落とそうとして、一旦やめて、今度は自分に向けて。ここで留守電を聞いてドゲットを訪ねて来たスカリーに起こされて、事なきをえます。

今までの被害者って多分人に振り落とされていたんでしょうから、ここは操られつつもドゲットの意思の強さが勝ったのかもしれません。ドゲットの夢に出て来た教祖は明確に「もうすぐ彼女は死ぬ」と言っていますから。

でも夢を見るのは自分。スカリーは夢に入り込まれているわけじゃない。もし振り落としていたとしたら・・・どうなんでしょう。人に振り落とされる斧で殺される夢を見てそれが現実化してしまうというお話ですから、ここがわからない。ドゲットが夢の中で自分に振り落としていたとしたら、それは現実になってしまったのかもしれませんが。

今回はドゲットの実直さが裏目に出たようで、意識に入り込まれて操られているドゲットは怖かった、鬼気迫る感じ。お話は少しわかりにくいかもしれませんが、ドゲットに気遣うスカリーを見ることができたのでこれはこれでヨシとします。

これまでに、スカリーの危機を何度か救ったドゲットでしたが、今回はドゲットを起こしたスカリーが救世主に見えました。まあ、スカリーは電話とは違って「ただの悪夢」と素っ気ないですけどね。でも、スカリーの懐妊をそろそろドゲットにも話しておかないと、とは思います。