クワンティコ FBIアカデミーの真実 第20話 自信と過信

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第20話「自信と過信」の感想です。

★★★★★

最終回も近づき、手に汗握り、息もつかせぬ展開!になるかと思いきや、相変わらずのんびりとアカデミーなんかやってるし、ボイスの正体が判明するも、はあ?うそだろ?としか思えないし、もし本当だとしたらガッカリ過ぎて何だか微妙な回でした。

もう最後近いんだから、盛り上がるはず!と一人で勝手にハードルを上げてしまったのが悪かったのかもしれません。

前回どう見ても死亡したと思われたウィルが生きていたのは良かったです。アレックスに協力したことがバレてFBIに拘束されたレイナのその後は不明。多分釈放?

現在のポイント

いんちきくさいけど、ボイスの正体判明でしょうか。あとサイモンはまだ無事な様子なので一安心。

ボイスの正体は判明したけど

ボイスの正体はドリューだそうです(棒読み)

1ヵ月先輩だから、確かに「あの日アカデミーにいた人」には間違いなく入ります。だけどそれは視聴者にはわかりません。ドリューは半分近く話が進んでから出てくるわけでしてね。視聴者にもわかる形で「あの日アカデミーにいた人」じゃないと。

となると、アレックスの同期と、リアム、ミランダ。この誰か。他にもいたかもしれないけど、「視聴者が第1話で見た人物」じゃないとなあ・・・サイモンやケイレブが真犯人側だった。というのよりはマシかもしれないけど。

ドリューが「あの日アレックスをアカデミーで初めて見た」。のは確かなんだろうけど、そんなの視聴者は知りません。この後出しジャンケン感がモノすごい。

真犯人はいるはず

ドリューはやっぱり真犯人ではないと思います。シェルビーが車を運転して、ウィルとサイモンを運んだように、ドリューだって、本物ボイスに脅迫されているはず。そうあってほしい!ドリューだと小物感が半端ないし、裁判に負けるは、恋人は死ぬわ、FBIアカデミーは退学になるわ。気の毒すぎ。

というか、第1話から見ていれば自ずと真犯人はリアムになります。リアムが大物だとは言えませんし、登場人物の誰一人として大物感を漂わせている人はいないのがこのドラマの特徴ではあるんですが、それでもドリューが真犯人だと、しょぼ過ぎる。もっとこのドラマにおける重要人物じゃないと。

リアム、ミランダ、クレイトン。大物ではないけど、このあたりで。クレイトンは第3話ぐらいかの登場ですが、この際、ヨシとします。指令センターの爆破で殉職しましたが、これはリアムの裏切りということで。

ミランダにしても、全然知らないなんてことはないはず。陰謀を知っていたからこそ、アレックスを逃がしたんでしょうから。わざと逃がした?そこまではなさそうですが、ミランダ真犯人、オッケーです。

この際ですから、シェルビーちゃんはこのままで

前回で、メイクはともかくとして、まるで別人のように有能になって華麗な復活を遂げたシェルビーちゃん。アレックスと協力して犯人を追いつめるようには見えるし、このまま行ってほしいとは思うんですが。

ウィルと同じような症状で病院に入院しているドリューに行き着いたのもシェルビーがいたから。ドリューの言葉に半信半疑なアレックスを、ドリューを信じろと言ったのもシェルビーちゃん。

FBIに逮捕令状が出されているアレックスが、FBIに侵入できたのもシェルビーちゃんがいたから。

まあ、そう考えるとシェルビーちゃんが怪しく思えないこともないんだけど、できればこのままアレックスと犯人を追いつめてほしいと、こう願っております。ここでシェルビーに裏切られるのもいやだし。

クワンティコの最大の欠点

現在と過去がひんぱんに切り替わるというのがこのドラマの特徴であり、リンクする部分もあるのでそれなりに楽しめることは間違いありません。でも。緊張感に欠けることもあるんですよね。

例えば今回はアカデミーでシェルビーがやめる!と言い出しました。でも「現在」の第3話からFBI捜査官として登場していますから、見ている人は「あんなこと言ってもやめない」とわかってしまう。

FBIアカデミーがテロ集団に襲撃された時もそう。チャーリー、ミランダ、レイナが人質にとられたことで、私は真っ先にレイナが撃たれるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、考えてみれば、レイナは「現在」で捜査官としてぴんぴんしてますからね。「大丈夫。どってことない。主要登場人物の誰かが撃たれて死亡するような事は起こりえない」という安心感というか、まあ緊張感がないというか。

クワンティコを解任されたミランダにしても、FBIを解雇されるわけでもなく「現在」ではNY支局の部長になっています。だからヒステリックにリアムの解任をクレイトンに迫ったところで、しらけてしまうんです。

弱いテロ合同班の副主任

相変わらず無能感が漂う副主任(主任に昇格?)。アレックスを追いつめたように見えましたが、ハイキック一発で逆転され、その後完全KO。弱い・・・これじゃハンナが泣く。

この人を主任にすれば、黒幕と思われるリアムがやりたい放題。ハンナに主任でいられるよりも、ライアンを主任にしたほうがやりやすいという意図があるのかもしれません。

SWATを率いてアレックスの部屋に突入した無能副主任よりも、銃口を向けられながらも「ようブース、テレビショッピングの時間だよ」ととぼけたケイレブの方に好感を持ったのはわたしだけではないはず。

ウィルは生きていた

前回でどう見えても被爆により?死亡したようにしか見えなかったウィルですが、生きていました。良かったです。やむを得ない事情があったにせよ、ケイレブにボコボコにされるは、核爆弾製造の過程で被爆し、死亡するわでは、あまりにも可哀想過ぎます。元気に回復して、犯人を追いつめる活躍をしてほしいものです。

アカデミーの動き

卒業を控えて、支局に行って仕事のお手伝いとかなんとかやってましたけど、正直言ってつまんないです。シカゴの真相が今度こそ明らかになったぐらいだけど、リアムのヘマをライアンがかぶったという事実は変わらないので、だからどうした感。だいたりリアムが来ないのを確認せずにその場を離れたライアンにだって責任はあるはずです。

双子がやらかしたり、ブランドンがどっかのおじいちゃんに刃物をつきつけられて人質になったりしてましたが、いずれもお話の本筋とは関係ないので、退屈です。

アイリスは、本物のアホですか。頼んでもいない下着姿は、気持ちワルいだけで、結局この人いろんなことに首を突っ込んでは引っ掻き回して壊しているだけ。

ケイレブがずっとシェルビーに誤解されたままなのもそうだし、ウィルが大けがで入院したのも、アカデミー襲撃事件でシェルビーが危ない目にあったのもこの人が余計なことに首をつっこむから。こんなのにシェルビーとの関係を引っ掻き回されるケイレブ君がとにかく気の毒です。

しかも実はアレックスを上回る尻軽。以前、ケイレブに興味を持った時にウィルから「彼は僕のルームメイトだ」とたしなめられているし、この時に「君は今までに四人と関係を持った・・・」という会話がありました。口は軽い、尻も軽い。なんでこんな気持ちワルいキャラクター設定なのかさっぱり。

現在のライアン。過去のアイリス。見ててイタ過ぎます。画面に出て来たら、「またかあ・・・」って。

Dlifeの公式サイトをみると22話で終わりのようですが、あと2回。これからもアカデミーでアレックスとシェルビーの関係が悪化する(シェルビー・あなたは両親の秘密を守らなかった)はずだし、多分ライアンともおかしくなるんでしょうから(ライアン・クワンティコでのことを君に謝ろうと思った)、そういうはいらないんですけどね。

次回予告より

次回は第21話「それそれの決断」。

22話が最終回のようなので、いい加減アカデミーは卒業して、本筋一色で進めてほしいと思いますが。さて。