クワンティコ FBIアカデミーの真実 第15話 憎悪と偏見

Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第15話「憎悪と偏見」の感想です。

★★★★★

「過去」ではFBIアカデミーが襲撃されました。これが現在の爆破テロとどう結びつくのかは、わかりません。「現在」のお話を先に進めてほしいとは思うんですが、さっぱり・・・

「現在」では頼みのサイモンが手助けをしているにもかかわらず、アレックスが前回言った犯人の「弱点」はまだつかめておらず、またちょっとイヤな予感もあるし、驚くほど進展はありません。

今回はアカデミーがメインってことなのかもしれませんが、それと「現在」がつながるような流れはなかったように思います。

今回のポイント

前回はサイモンが協力者になりましたが、今回は意外や意外。「アレックス大嫌い」なハンナさんがアレックスに協力しそうな場面でおしまい。意外なところでこれは良かったです。

大きな展開がない中ではこれが一番でしょう。ハンナはテロ合同捜査班の主任ですから、もし協力が得られれば、大きな進展になりそう(副主任は元夫のライアン。どう見てもハンナのほうが優秀に見えてしまう)。

レックス、根性悪いかも

真犯人からの電話を録音して、通常の音声に復元しようとサイモンが頑張っていますが、「まだ出来ていない」ことに、アレックスはキレ気味。サイモンを責めているように見えますが、これが結構な驚きです。

いや、そこ・・・キレるところじゃないよね?アンタが頼みこんだはず。なのに何でキレてるの?

前からちょっと気になっていたんですが、アレックスさんって割と根性悪いかも。悪いというよりも自己中心的過ぎるというか。

以前は指令センターでモニターを見るケイレブの気をそらすために「車を盗むとか、火災報知器をならすとか、何とかして!」とサイモンに無茶ぶりすぎるシーンがあったし。

まあ完全に壊れてしまっているシェルビーよりはマシですが、たまにその自己中の片鱗を見せることがあり、少し引きます。

サイモンがあぶない?

その一連の会話の中でちょっと嫌な部分がありました。私の思い違いであってほしいんだけど。

「生き残った方が勝ちってことだね」(サイモン)
「冗談は勘弁して」(アレックス)
「いや、本当だ」(サイモン)

これから出勤するアレックスは少し驚いたような表情を見せるんですが・・・コレがサイモンの死亡フラグでないことを願います。いやほんと。

「指示に従わなければ、仲間を殺す」と真犯人は言っています。てことは・・・今一番アレックスの身近にいて協力しているのは、サイモン。まさに「仲間」意外のなにものでもありません。

最初の犠牲者のナタリーもそうでした。今回はとりあえず意外な形で真犯人の指示に従ったことにはなりましたが、次になんかやらかせば狙われるのはサイモンになりそう。あるいは、協力するであろうハンナとか。

退場させたいのであれば、他にリアムとかシェルビーとか揃ってますので、サイモンだけは勘弁してほしい。同期じゃないですが、ハンナも避けたい。ケイレブもダメです。双子もダメ。

ケイレブが行方不明

前回、アレックスが「ケイレブは音信不通」って言ってたんですが、行方不明のようです。ただし、「息子の行方は誰も知らない。知っているのはこの私だけ(ケイレブ母のクレア・ハース上院議員)」

音信不通っていうから、以前のサンディエゴに戻って同期とは連絡を取っていないだけと思っていたんですが、違いました。クレイトンの殉職が尾を引いていて、どこかでメンタルのケアでもさせている。とかそんな感じでしょうか。

レックスの任務

レックスの今回の「任務」はクレア・ハース上院議員のバックに入っているクスリのボトルを犯人が送って来たものと入れ替えること。

クレアが使っているクスリを知っているのは、例えば秘書のアマンダとか、あとは身内とか。もう本当に限られているはずです。フタに追跡装置がついているだけで、見た目は変わらない同じものを送ってくるということは、日常的にクレアのそばにいるケイレブ?のわけない・・・わかりません。クレアをターゲットにした時点でもしかしたらカンタンにわかるようなことかもしれないし。

アカデミーの動き

最初に書いたように、FBIアカデミーがテロ集団に襲撃されてドンパチ。12人もテロリストがいるのに割と短時間で制圧したのは、救出チームが優秀なのか、単なるやっつけなのか。

これに関してミランダの息子、チャーリーが絡んでいますが、「現在」の爆破テロの真犯人と何か繋がるかと言えば、まるで関連性がないように思います。

それなりに面白くはあるんですが、現在と関連づけられる何かが感じられないため、どうも「いや、それはもうわかったから、先に進みましょうや」という感想になってしまうんです。

チャーリーは最後撃たれます。狙撃を恐れたミランダの弾は肩に当たりましたが、その直後の狙撃班の銃弾は心臓を貫いたとしか見えません。

ドリュー、もっと言ったれや

リアムに退学と言われた、アメフト先輩ドリューですが、どうやら正式には退学になってなかった様子。まさかほんの数回の出演で退学ってこともないでしょう。

このドリューさん、サイモンが退学になったあとではこの人に期待するしかないと思っていて、注目しています。前回の件は確かに幼稚だったかもしれないけど、理解できないこともない。リアムをかばうようなアレックスの発言のほうがよっぽど理解できません。

襲撃事件の最中にリアムとの口論で「教え子と寝た奴がよく言うよ」とぶっかましてましたが、もっと言ったれ!と思いましたね。まあ、結果ドリューに命を救われたリアムとの握手は良かったですけど。

でもあの距離で、ライフルでもなく拳銃で一発でテロリストを仕留めるドリューは、射撃の腕前で言えば、サイモンやアレックスよりも優秀ですね。

レックスさんとリアムの関係って

一時的に男女の関係になってしまったアレックスとリアムですが、
「あれは過ち」(アレックス)
「わかった・・・もう口にしない」(リアム)
という会話が以前にあったんですが、まだ続いているような感じでしょうか。なんか前回の新品ライフル事件は「私だから聞ける」的なところがとってもチープで勘弁してほしい。

アカデミーが劇的につまらなくなったのは、サイモンが去ったこともありますが、リアムとアレックスのチープ感満載の関係にもあるのではないかと思っています。

レックスはリアムのどこがいいのかさっぱりわかりません。今回だって銃を携え「仕事をしてくる」とカッコつけて出て行ったにもかかわらず、何の役にも立たないばかりか、退学を宣告したドリューに命を救われるという、ダメっぷり。

今回、ライアンとアレックスが決別するシーンがありましたが・・・リアムとの関係も影響しているのかどうか。

どうでもいいんですけど、さすがにこれはライアンが可哀想。以前もリアムの構ってちゃんアル中詐欺にカンタンにアレックスがひっかかった時もそうでした。

ま、基本的にサスペンスなんですから、ロマンスなんかいらない!というのが私の考えなんですが、どうもこのチープな関係がアカデミー時代をつまらなくしているように思います。

あとアネアネ詐欺に決着がついて、シェルビーの両親が生きていたりとかありましたが、「だからどうした?」と。シェルビーよりもアネアネ詐欺実行犯、サマルのほうが誠実そうでした。

人のことなんかほっとけや

シェルビーが教室を飛び出すきっかけを作った、アンドロイド先輩と、ホームベース顔。ホームペースがどや顔でケイレブに「子供にできないことをしてやった」だの「そもそもの原因を作ったのはあなた」だの責任のがれのような、わけのわかんないことをぶちかましまくり。

でも、人の部屋に侵入して、書類を盗んでるよね?

アカデミーがつまらなくなったのは、この人達の登場の影響もあります。

次回予告より

次回は第16話「黒幕の狙い」。どうやらハンナとアレックスが協力するようです。

私の中では黒幕と言えばリアム。捜査官として、テロを防げなかったり新品ライフルを武装強盗団に売ってしまったりと失態の数々。新人捜査官アレックスも逮捕できなかったし。教官としても研修生に手を出すというダメっぷり。であれば、残る存在意義としては「黒幕」しかないんです。

ここが、同じく魅力を感じないキャラでもアレックスを逃がすという見事な「一発芸」を見せたミランダとの違い。

第1話でもう完全に答が出ているようにも思うんですが、そんなこともないんでしょうかね。当然ヒメネス捜査官もグル。

指令センターに爆弾を仕掛けるなんて、新人捜査官がうろちょろやったところで無理だろうし、アカデミーのアレックス指紋事件だって、研修生には無理だと思うんです。

あまりにもわかりやす過ぎる黒幕だとは思いますが。