X-ファイル シーズン6 第16話 絶滅種

普通でした。可もなく不可もなく。激しく面白い!とは言えませんが、つまらんです。というわけでもない。最後まで飽きることはありませんが、割と早いうちに、「人間が犬に変身する」のがわかるシーンがあります。

★★★★★

例えばわざわざDVDをレンタルしたり、デジタル配信で購入するようなものでもないかな、というのが率直な感想です。

スカリーの吹き替えは相沢恵子さん。この人をおいて他にはいない!と言い切れるほど素晴らしいんですが、前回も気になったんですが、この時は風邪でもひいていたんでしょうか。ちょっと普段とは違う感じでした。

今回のポイント

150年前に絶滅したと言われているワンシャン・ドールというアジアの犬が、殺人事件を引き起こすんですが、イヌの権威カレン先生によると、「高い知能を持っている」そうです。

事件は、学者のデッドワイラーがイヌを捕獲したつもりが、実はイヌに捕獲されていた。昼は人間の姿で夜はイヌに変身し、殺人を繰り返すというものなんですが、「高い知能を持つ」イヌがほぼ無差別的に人間を殺してしまう理由が何ともわかりませんでした。

襲われても死亡を免れた担当官は、イヌを始末しようとしていましたからわかりますが、それ以外の被害者は、殺される理由ってないんです。じゃあアレは「高い知能を持つ」ワンシャンドールではなくて、何かもっと別の、それこそX-ファイル的なイヌの姿をした凶悪な未知の生物なのでは?

スカリーさん、やきもちをやく?

私は狼男ならぬ「イヌ男」よりもこっちが気になりました。レインキングでは、モルダーがシーラに強引にキスをされる場面に遭遇しても、「やれやれ・・・」という余裕の表情を見せていたスカリーですが、今回はちょっと違いました。

カレンが操作するマウスの上にモルダーが手を重ねた時に、スカリーにカメラが切り替わるんですが、ピキっと。え?どうしたのスカリーさんって。これは驚きでした。なんかコレ必要なのかなって?

それ以外でも、カリンとの仲を「そんなに親しいの?」と突っ込んでみたり、カリンにはちょっと挑戦的とも思われる態度をとってみたり。あげくの果てにはカリンに「やきもちかしら」なんて突っ込まれて。あれれ?スカリーさんどうしちゃったの?と思わされるシーンがあります。

レインキングではシーラに「妬いてるんだ」と言われても余裕で「何ですって?」って返せていたんですけどね。ま、そんなスカリーも可愛いんですが。

モルダーに対して素っ気ない態度をとりつつも実は奥に潜むカリンの恋心を見抜いたスカリーだからこそ、暴走気味に見えたのかもしれません

今回のわからん

デッドワイラーが自分のところに来ることを予期していたカリンですが、いざ現れると用意していた銃を置いてしまいます。何故?

事件のことをモルダーに知らせたのは、カリンですが、モルダーならワンシャン・ドールを傷つけることなく捕獲してくれると思ったのか。あるいはデッドワイラーが変身していることを見抜いてくれると思ったのか。暴走スカリーちゃんによれば「モルダーに会うために仕組んだ」そうですが、それはなさそうです。

でもカリンのような女性は、私的にはドがつくぐらいのストライクでありました。それだけに悲しい結末は残念。