X-ファイル シーズン9 第7話 ジョン・ドー

ドゲットが行方不明になり、目覚めた時には、名前もFBI捜査官であることも覚えていないところからお話が始まります。今回の舞台はメキシコ。

モルダーにも似たようなエピソードがあったんですが(シーズン4 #23「フラッシュバック」)、この時は自分が誰であるかは覚えていて、ある一定期間の記憶を喪失してしまっていたんですが、今回のドゲットは全部です。何も覚えていません。

★★★★★

面白いことは間違いないんですが、ドゲットにとってかなり辛いお話でした。記憶は無くしていても、息子との思い出だけはわずかに残ってはいて、でも、息子が死んだことまでは覚えていない。という

ドゲットの記憶を奪ったのはメキシコの麻薬カルテルの重要人物。意思決定をできるボスではないようですが、人のこみかめのあたりに指で傷をつけて、自分の目を光らせると相手の記憶を消す事ができる驚きの特技の持ち主。

このヒト、消す時に相手の記憶の内容がわかるようで、記憶を取戻したドゲットに対して「私には理解できん。記憶を取り戻しても、ちっとも嬉しくないだろう」と言うんですが、アレって?もしかしてこの人ドゲットのために記憶を消したのか?なんてチラっと思いましたけどね。そんなことはありません。麻薬カルテルにFBIの捜査が及びそうだったから、ドゲットの記憶を消したんでしょう。

ドゲットの追究にしらばっくれて知らぬ、存ぜぬを通しますが、子供を失った痛みというのはこのおっさんにも十分わかっていて、そんな記憶なんか戻ってもうれしくないだろうと、麻薬カルテルの大物なのに極悪一辺倒ではないところが印象的。

実はカッコいいレイエス

霊感とか、宇宙エネルギーとか。モルダーよりもアブない人の感のあるレイエスですが、今回はキマってましたね。メキシコ警察との銃撃戦の最中に、息子の死を思い出してしまい泣き崩れるドゲットの手から銃を取り応戦、ドゲットに「死ぬなら戦って死ぬわ!」と。

事情聴取の時も、やたらとかっこいいい。「何かを感じるわ」とか意味不明なことではなく、こんなカッコいいところをこれからも見せてほしいものです。スカリーとはまた違った魅力の美人。フィジカルも割と強そう。まあただ最後救出に来たのは男スキナーさんでした。スカリーさんはあまり出番はなく残念。