X-ファイル シーズン8 全体の感想

X-ファイル史上最高傑作と言ってもいいかもしれないシーズン8の放送がDlifeで終わりました。

一応全話の感想は書いてはいるんですが、「コレだけ見れば大丈夫(かもしれない)シーズン8」ということで簡単にまとめてみたいと思います。


第1話 第2話 サーチ・フォー・モルダー Part1-2

スキナーがどうやってモルダー失踪をFBIに伝えたのか?UFOに連れ去られただなんてカーシュが納得するわけがない。ここが疑問。行方不明のモルダーを捜索するためドゲットが初登場。スカリーとドゲットは激しく対立しつつも、ドゲットは負傷したスカリーを見舞う。この2話のラストシーンが特に印象に残りました。


第3話 爪痕

ドゲットがX-ファイルに着任して始めての捜査。スカリーはドゲットに決して好意的とは言えない態度も見せますが、ある程度の信頼関係が出来たという点で良かったと思います。最後コウモリ男の襲撃をスカリーをかばいつつ、銃で撃退するドゲット。後日スカリーのお礼に対して、「そんなの当たり前」とサラっと言ってのけるドゲットがかっこいい。

犯人のコウモリ男はチープな感がしないこともないですが、ポイントは二人の関係の進展だと思います。


第4話 ロードランナー

スカリーが拘束されている場所を突き止め、見張り役を一撃KOしたドゲット。かなり無茶過ぎるけど、巨大ナメクジを切開して取り出し、傷ついたスカリーを抱きかかえて現場を立ち去る。

これだけカッコいいシーンってX-ファイルで今までにあったっけ?と思えるぐらいドゲットのかっこ良さが際立ちました。ただし、お話自体は、妊婦のスカリーにちょっと無茶させ過ぎ。


第11話 ギフト

超常現象に懐疑的なドゲットがついに自らすご過ぎる体験。超常現象どころか、ドゲットが地元の保安官に後ろから撃たれ、恐らく即死。でも「シンキャッチャー」なる怪物に食われて、吐き戻されたものから生き返るという、モルダーさんでさえしていないような体験。事情が許せば、スカリーにこの経験を話してその反応が見たかった。


第12話 メデューサ

ちゃんとやればすごくいいエピソードになったはず。ドゲットが他の分野の専門家3人と地下鉄トンネルに侵入。まるでバイオ5のアリス救援チームみたい!と勝手に期待を盛り上げましたが、いかんせんドゲット以外が雑魚過ぎ。スカリーとドゲットの信頼関係が深まったところが良かったです。

謎の生物メデューサを全滅させたのは、ドゲットのとっさの判断ですが、そこを「僕はただ 君の目と耳に」(カメラとマイクを装着し、それが地上指揮のスカリーに伝わる)というイケメンぶり。前後編に分けてでもちゃんとやってほしかったです。


第13話 受胎

不妊のスカリーが何故妊娠したのかについて解決するのでは、と思いましたが余計に謎が深まりました。妊娠に関してあんまりスカリーさんが翻弄されすぎて痛々しくも思えます。もうモルダーとの子でいいじゃん!ドゲットの男気が垣間見えるお話でもありました。


第14話 第15話 デッドアライブ Part1-2

モルダー、宇宙旅行から帰還!思ったより早かったです。シーズンいっぱいこれで引っ張るかと思いましたが。でも誘拐されたとは言うけど、現場を見た限りは、「ああ、どうも」「お待ちしてましたわ(テレサ)」「モルダーさん、遅かったっすね(ビリー)」「おう、待ってたよ(殺し屋)」と見えなくもない。

スカリーを気遣うドゲットが誤解されがちなのが残念ですが、とにかく面白いです。ここからレイエスが登場。


第18話 到来

モルダーとドゲットが対立しつつも協力して捜査にあたる最後の話。爆発する海底油田の基地から二人が海に飛び込んで脱出するというスケール大きめでした。プチダイハード?不祥事の責任を取り、モルダーはFBIを辞職。モルダーとドゲットのコンビをもっと見たかった!


第19話 孤立

1話完結系の中で言えばシーズン8で一番。新任捜査官に対して呆れ気味なドゲットの少しコミカルな面も見れたし、モルダーの声だけを頼りに一時的に視覚を奪われているドゲットが銃で犯人を仕留めるのも良かった。

なんと言っても1話でドゲットにキレてコップの水をぶっかけたスカリーが、産休前にはドゲットとしっかりと抱擁するという信頼関係を築けた点ですごく良かったです。新任のレイラちゃんにはもう少し頑張ってほしかったですがあれだとドゲットの負担が大き過ぎたかも。


第20話 第21話 誕生 Part1-2

21話のラストシーンはもうX-ファイルのグランドフィナーレでもいいのでは?という終わり方でした。アレを最後にとっておかなくて大丈夫?なんて余計な心配したりして。謎はたくさん残りましたが、これまでのシーズンを通しても本当にベスト!と言ってもいい終わり方でした。必見。


シーズン8バブル

今迄は、モルダーとスカリーの二人が中心だったのが、シーズン8ではドゲット、スカリー、モルダー、たまにレイエスというシーズン8バブル的な、まあお祭り的でもありますが、今までにはないパターン。ドゲットはモルダーとはまるで違うのでそこが新鮮だったというのもあります。同じような人が後釜に来てたらコケたかも。

反面スキナーとスカリーがすっかり超常現象肯定派になってしまったのは、ちょっと無理を感じないこともありませんでした。まあただ、後に出てきたレイエスは、もしかしたらモルダー以上かもしれませんが。

シーズン8の最終話でドゲットがレイエスをX-ファイル課に強引に任命。シーズン9からはドゲットとレイエスで進むようです。第19話 孤立では、あれだけ産休に入るスカリーに対して「タダの産休だよな?」「必ず戻って来るよな?」って念を押してたんですけどね。でもあのスカリーの微妙な笑顔は戻る意思はなさそうにも見えます。