X-ファイル シーズン8 第14話 デッドアライブPart1

爪痕とは逆のパターン。机の中にしまわれたモルダーのネームプレートを意味ありげに眺めるドゲットから始まります。

ドゲットとスカリーが今回はかみ合いませんね。事あるごとに対立するような場面も。ドゲットは何としてもモルダーを見つけたい。それがスカリーのためというのは間違いないんですが、スカリーの神経をいちいち逆撫でしてしまい裏目に出ている様子。対してスキナーは最近はやや壊れ気味ではあっても、しっかりとスカリーをケアしています。男スキナーやる時はやるんですね。さすが副長官。

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面白いです。モルダー発見の手がかりになる情報がスキナーに入ったので、次に何が来るのか。ドキドキしながらあっという間に過ぎ去る45分。ただし、モルダーと同時期に誘拐されたテレサは瀕死の状態で発見され、ギャリーは死亡していたので、スカリーにとっては辛い場面が続きます。

女版モルダーのレイエス捜査官

ドゲットがアドバイスを求める相手として元同僚で、儀式犯罪が専門のモニカ・レイエス捜査官が登場。X-ファイルでは大物小物を含め、「タバコ吸う奴はワルモノ」であることが多いんですが、この方も喫煙者。しかも精神世界とか宇宙エネルギーを信じているそうですから、モルダー系の雰囲気。なかなか魅力的なキャラクターではあります。

S3最終話とS4の第1話に出ていたジェレマイア・スミスが再登場。私はてっきりS4の1話で殺し屋に始末されたと思っていたんですが、無事に逃げられた様子。カルト教団と行動を共にし、あちこちで瀕死状態の誘拐者を見つけては治療しているようです。

 

今回はスカリーのモルダーに対する思いが痛々しいまでに伝わってきます。これでもか!というぐらい。なので、テレサも例えば話せたりとか、ギャリーが死んでないとか。そのぐらいにしときません?って思うんですけどね。もうあからさまに「最悪の結末」を予想させるような展開。

それとスカリーを気遣うドゲット。時には裏目に出てしまうこともありますが、ドゲットの誠実さを感じます。なんとしても、仮に最悪の状態であったにせよ、モルダーを見つけたい。だからこそ「UFOなどにかまけている隙はない」んです。

まあ、この辺が今回の噛み合わずに、ドゲットとスカリーの間で対立を生むところなんです。でもレイエスもUFOを見てしまうので、ドゲットが今後どうするのか。

レイエスの情報でFBIはカルト教団を急襲。そこでスカリーは治癒したテレサに出会います。ただしテレサはここまで。話を聞くような場面はありません。ここら辺がわからないんですが、ここでもカルト教団のリーダーを尋問するスカリーの目からは今にも涙がこぼれそう。最悪の事態を想定してのことなんでしょう。だから痛々し過ぎるっていうね、もう可哀想です。

最悪の事態

モルダーはスカリーが恐れていた状態で発見されます。最後の望みを託して、スミスの元に走るスカリーですが既にUFOに連れ去られてしまい、万事休す。イラついたり、気持ちが不安定な状態はありましたが、基本的には気持ちを抑えていたスカリー。ここで一気に感情が爆発します。

 

何故スミスをUFOが連れて行ったのかはわかりません。またスミスがカルト教団と行動をともにしていた理由も不明。根本的なところで、FBIが何もしなければ、モルダーはスミスの力で治癒していたのでは?という疑問は残りますが、これで終わりってことはありませんから次も期待出来る内容だと思います。