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X-ファイル シーズン7 第21話 三つの願い

ようやく来ました!ここのところ不調続き(あくまでも私の感想に過ぎませんが)の「ゆる系エピソード」でしたが、コレはかなり良かったです。


★★★★

大雑把に言えば、モルダーと魔法のランプ。少年ジャンプの伝説的マンガ「ドラゴンボール」の神龍でもいいですけど、願い事を3つかなえてくれる妖精が絨毯にくるまれていたというお話。

 

最初に妖精を見つけたのは倉庫会社の従業員。倉庫にあった絨毯を広げると女性(妖精ジーニー)が出てきます。従業員には弟が居ますが、二人とも欲深いため、願いはロクなことになりません。

ヨットを希望したものの、家の横に出現させたため、動かすこともできず。透明人間になり、大喜びでそこら辺を歩き回りますが、ドライバーからは見えないだけに、あっという間に交通事故で死亡。弟の希望で兄を元にもどしてもらえば、ゾンビ状態。

欲深い人間はロクなことにならないってことなんでしょうね。ジーニーは人間の強欲さにうんざりしているようです。500年の間に出会った人間は一人残らずバカなものを欲しがり、結局は破滅していく。過去のニクソンムッソリーニの映像のそばにジーニーが映っていました。

モルダー妖精の主人になる

ジーニーが原因と思われる事件の捜査を進めるうちに、モルダーがジーニーのご主人に。願いごとを聞かれたモルダーはやたらと嬉しそう。なんだか少し「うひひ」的にも感じますので、まさか思い浮かんだのはアダルトチャンネルの永久無料権とか?スカリーにバレそうになって必死で否定したりするアレ?

ここで例えばモルダーがFBI長官を望めば、スカリーとは一緒にX-ファイルで仕事できません。長官なんだから。そうこうするうちにX-ファイルに新任捜査官があらわれて、「モルダー長官、私とスカリー捜査官は結婚することになりました」なんて報告を受けて、ボロボロにくずれ落ちるモルダー長官。なんてことも起こりえるわけですね。

地位とか名誉とか、お金とかに捕らわれた人間が滅亡していくところをジーニーは500年に渡って見ているんです。

モルダーが願ったのは世界平和。でも実現したのはモルダー以外は誰一人として存在しない世界。ここでモルダーが心配して最初に名前を呼ぶのが「スカリー」。スカリーでも多分そうしていたはず。でももしかしたら、お母さんだったりして。

慌てたモルダーはひとまず元に戻してもらいます。これで二つ目を使ってしまったので残りは一つ。世界平和のため、おかしな事がおこらないように詳細に条件を決めて行きますが、そこに現れたスカリーに「達成しようと努力いくことこそが人生」とたしなめられ、この計画は頓挫。

モルダー最後の願いは

モルダーの最後の願いはジーニーを今の立場から解放すること。最後、カフェでお茶(多分カフェラテ)を飲みながら嬉しそうな表情を見せるジーニー。妖精の証である目の下の飾りのようなものも消えていました。

モルダーが参考までに聞いたジーニーの願いはなかなかイカしています。「何も願わない人生。ないものねだりをせず、ありのまま。カフェオレを飲みながら静かな時間を」。

前2作との違い

前2作が外れだったというのもあり、余計にこのエピソードの良さが際立つのかもしれません。ハラハラドキドキもありませんし、政府の陰謀もありませんが、ジーニーの願い。そしてモルダーの選択。そしてそこに至ったスカリーの助言。ジーニーの願い事こそが、結局は世界平和につながるのかも、と思いました。「ゆる系」の中で、吸血アンナチュラルに並ぶいいエピソードだと思います。

X-ファイルは、政府の陰謀とか、宇宙人による誘拐とか。あるいは連続殺人といったヘビーな内容が多く、またそこが魅力なんでしょうけども、こういった「ほのぼの」したいいエピソードがあるとすごく嬉しくもあります。ほっとします。