X-ファイル シーズン7 第18話 ブランドX

世界的なタバコメーカーの内部告発をしようとしていた研究員モーリー博士が、FBIの厳重な警備にも関わらず自宅で死亡。警備を担当していたのスキナーは、モルダーとスカリーに協力を要請する。検死の結果、直接の死因は窒息死であることがわかるが、手がかりはなし。さらに犠牲者は増え、その犠牲者の隣室の男に接触したモルダーだが、この男こそ4名のうち3名が死亡したタバコモニターの唯一の生き残りだった。


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スキナーの要請に応えて、モルダーとスカリーが捜査を始めます。実は細かいところは別にして、かなり早い段階でモルダーはタバコの葉につくタバコ虫が原因であることをつきとめてしまうので、あとはこれをどう証明していくか。

そのせいか、モルダーが生命の危機に陥るにもかかわらず、割とあっさりとお話が流れて行くという印象で、これがちょっと残念。スキナーの登場場面が当然多くなりますが、室内への突入シーンではあのガタイですから、モルダーよりも頼もしい。格闘戦にも強いですし、さすが副長官!

タバコは悪!を全面に

タバコ虫はタバコの葉に卵を産みつけますが、突然変異したため、タバコの製造工程後も生き残りそれが煙とともに肺に吸い込まれるために、そこで孵化。直接吸わなくても、いわゆる「副流煙」でも伝染する。

「健康なタバコ」の開発には成功したが、今度は虫が有害になってしまったというオチ。

タバコモニター4人のうち、3人が死亡しますが、生き残りの1人はヘビースモーカーのため(1日4箱)ニコチンが虫の発生を抑えていたという、とにかくタバコは悪なんだ!!を全面に出したエピソードでありました。

回復したモルダーが買って来たタバコをスカリーに見せますが、スカリーに睨みつけられてゴミ箱に捨てます。スカリーが去ったあと、未練がましく捨てたタバコを見るモルダー。

いやー、確かスカリーさんもシーズン3の「星」でスッパスッパやってませんでしたっけ?

 

シーズン3の害虫ほどではありませんが、スキナーも思わず顔をしかめ、モルダーも顔をそむけてしまうほど、昆虫のグロいシーンがたまに出てきますから、苦手な人は避けた方が無難かもしれません。1話完結ものだし、スカリーのサービスカットもないし、重要なエピソードでもないかというのが印象。スキナーさんは頼もしいですけど。