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X-ファイルの感想 シーズン7 第17話 宿縁

X-ファイル2016公式サイトによると、これはジリアン・アンダーソンの監督&脚本デビュー作品だそうです。

宇宙人も政府の陰謀も出てきません。スカリーの身に不思議な出来事は起こりますが、X-ファイルらしい事件も起こりません。スカリーの内面の変化を描いたという点で、楽しめるエピソードだと思います。で、結構これは重要(はず)。


★★★★

病院でかつての恋人のカルテを目にしてしまったスカリー。恋人とは言っても相手は妻子ありですから、不倫。えーっという驚きと、そこそこの失望感(私の)を持ってお話は始まります。これ未遂なんでしょうね。不倫になりそうだったから、スカリーは身を引いて、でもおっさんは追いかけて来た。

 

元不倫(未遂)相手に再会するスカリーですが、このおっさんはスカリーに去られたあと、忘れることが出来ずに結局は離婚をし、スカリーの住んでいるワシントンに引っ越してきました。全てはスカリーのために。でも下手すりゃストーカーでっせ、このおっさん。スカリーは相手の家族のことを考え、決別したってのに。

FBIにいい印象は持っていなく「ただの逃避だよ」なんて言うんですね。おいおいおい、先生なら生徒の意思を尊重し、応援できんのかい?って。なんだか「このヒト、ダメなのかも」感がハンパありません。にもかかわらず、スカリーは揺れてしまうのが少し歯がゆい。

最初は、何となくかっこいいおじさんに見えるんですが、段々とスカリーの気持ちよりも、子供との生活よりも、まずは自分の気持ち最優先!的な発言が、どんどんとイメージを悪くしていきます。

担当医が「素晴らしい方です」とか何とか言ってるんですけど、「そんなことないっすよ。ヘタすりゃストーカーですよ」と突っ込みたい。

過去には不倫を匂わせるセリフも

実はスカリーには過去に不倫を匂わせるようなセリフがありました。
シーズン2 第12話 オーブリーなんですが、不倫中の女性刑事に対して、「職場での恋愛はいろいろ面倒だわ 特に相手が 既婚者だと」とスカリーは声をかけています。「私にも経験があるけど」とは続きませんでしたが。

 

で、おじさんは重度の心臓疾患で危なくなりますが、スカリーが呼んだ霊媒師のおかげで助かります。これは意外。自宅スカリーの電話が鳴った時点で元恋人は危篤。スカリーが病院に駆けつけた時には帰らぬ人に。元恋人の娘に罵声を浴びせられるスカリーなんて想像してたんですけどね。

でも「かつての恋人」であれば私としては、シーズン1 第15話ラザロのジャックに助かってほしかった。

スカリーって才色兼備なのに禁断の恋に陥ってしまうようです。今回は不倫(未遂)だし、ラザロのジャックにしてもアカデミーの教官だし。私としてはスカリーに想いを寄せる人物の中で一番好印象だったのが後輩のペンドレル捜査官なんですけど(合掌)。

私はもう昔の私じゃない

回復した不倫おやじは、スカリーに「今後の話もしたい」と言いますが、スカリーは「私はもう昔の私じゃない」と答え拒否。不倫おやじの今後の進むべき道を示し、病院を後にします。

「ダナ、君のために別れたんだ」って言われたところで、そうなってほしくないからこそ、スカリーは身を引いたわけでしてね。今更そんなことを言われたってそれは「愛情の押し売り」でしかありません。わかりやすく言えば「いい迷惑」かも。だいたいそんなことをされたって、相手の家族の不幸があるわけだから、その上に自分の幸せがのうのうと成り立つわけがないんです。

このセリフは、もしかしたらモルダーとの恋愛関係を否定する今迄の自分自身に対する決別でもあるのかなあ、なんて思いました。考え過ぎかもしれません。

冒頭のシーンが意味するもの

冒頭、モルダーとスカリーの関係がより進展したことを匂わせるシーンがあります。私としては、できれば「恋人未満」の関係でいてほしかったという希望がなきにしもあらず。「見た人に任せる」といったところかもしれませんが、今回の流れからいってもそうなんでしょう。これは最初にこれありきかもしれません。

人によってどこに魅力を感じるかは様々だとは思うんですが、私はモルダーとスカリーの「恋愛ではない大人の強い絆」もX-ファイルの魅力の一つだと思っています。これが恋愛に踏み込んでしまうと、どーも今ひとつという感もあり。もちろんそうではなく、こんな関係になることを待ち望んだ人のほうが圧倒的に多いのかもしれませんね。

スカリーのサービス

シルクとおぼしきパジャマ姿と、バスローブ。可愛いです。
番外でiMacX-ファイルにはよくMacが出てきますが、スカリーの自宅のパソコンは今回はなつかしのiMacグラファイトのようでした。