X-ファイル シーズン6 第19話 アンナチュラル

宇宙人出てきます。しかも頭と目が大きく身体は灰色という、クラシックな宇宙人

タイトルの「アンナチュラル」は、野球を題材にした映画の「ナチュラル」(ロバート・レッドフォード主演)にひっかけたと思われますが、あくまでも私の予想であり公式サイトにもそのような記載はありませんでした。

★★★★

エンディングが素晴らしい。

このエンディングがいいです。これがこのエピソードの全てと言ってもいいぐらい!(多分、意図は違うんだろうけど)

黒人野球リーグの伝説的バッター、エックスリーを人種差別主義者から守る為に護衛を担当した当時の警察官とモルダーとの会話からお話が進みます。

エックスリーの正体は宇宙人。野球の面白さに気がついたエックスリーは仲間の元を離れて黒人チームに入って大活躍をしますが、メジャーのスカウトが来ると、わざと活躍しません。メジャーで注目されるといずれ正体がばれて野球を続けられなくなってしまいますから。

全体を通して思うのは、アメリカの野球の楽しみ方ってすごく健全なんだろうなあという点。私野球は嫌いじゃないんですが、やっぱりメジャーリーグの様子をテレビで見ると、アメリカ人は野球を心から楽しんでいるというところが伺えます。

怪力殺し屋宇宙人も出てきますが、正体のバレたエックスリーが「いかにも」な宇宙人に戻り、護衛の警官と会話するあたり、割とゆるめです。

名シーンベスト10に入る

私にとって最大の見所は、モルダーがスカリーの手をとりバッティングを教えるシーン。「フォックス・マントル」なる人物から誕生日プレゼントのお知らせを受けたスカリーが指定場所のグラウンドに向かいますが、待っていたのはマントルならぬモルダー(ミッキーマントルのぱくり)。

あまり乗り気ではないスカリーを誘ってバッディングを教えるんですが、このシーンがすごくいいんです。どうってことないのかもしれませんが、モルダーもスカリーもUFOに誘拐されたり、生命の危機に瀕したりすることもしばしばですから、こういうシーンがほっとするのかもしれません。自分としては本当にサプライズで、これだけで一気に高評価です。

X-ファイルの名シーンなんてものがあるとすれば、これはベスト10には確実に入ります。