クワンティコ FBIアカデミーの真実 第12話 ターニングポイント
Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第12話「ターニングポイント」の感想です。
★★★★★
何とも微妙な印象ではありました。面白さもターニングポイントでしょうか。
途中少々しょぼい回もあったけど、ここしばらく目が離せない展開になっていたので、この流れには戸惑います。あと、どう考えても理解できないことも。
前回の指令センター爆破という衝撃的な展開から、今回の公聴会までの間の流れを全てすっ飛ばしているので、え?その間どうなったの?みんな何をしてたの?という「置いてけぼり感」があります。
ここに至るまで当然あったであろう、イライアス投身の場にいたサイモンやナタリーは言うまでもなく、ミランダやリアムとの会話とか状況説明がないので、わかりにくいんです。アレックスも身分は捜査官に戻っているし。
大雑把なところは、アレックスとナタリーの会話でわかるのでまあいいか、とも思いますけど。ここで気になったのが、真犯人探しの捜査にあたったのはナタリーによると「(ナタリー本人)、ライアン、サイモン、シェルビー、双子にFBI」。ここでケイレブが抜けていました。単なるナタリーの言い忘れ?
指令センターの爆破で犠牲になったのは、ケイレブ父のクレイトン・ハース部長と捜査官32人。ケイレブ父の殉職には驚きましたが、サイモンをカンタンに退学にしたミランダが次長に復職。爆破テロで何の成果もあげていない無能リアムが暫定副長官になっていたのはさらに驚き!
暫定とは言っても、副長官といえばスキナーですよ?
時には脅迫され、時には殺されそうになり。それでもモルダーとスカリーを身体を張って守るスキナー副長官ですよ?
謎の「シカゴの一件」でへまやらかして解雇寸前。ミランダのお情けでFBIに残れただけのおっさんリアムごときが、副長官とは片腹痛いわ!
って、何の関係もないんですけど。グレーどころか真っ黒のリアムが副長官って、大丈夫か?FBI。
今回のポイント
アレックス、「イライアスは使われただけで首謀者は別にいる説」を公聴会でくつがえす。ここでしょうか。
サイモン、ミランダ、オコナーが公聴会でイライアスの単独による犯行を明確に主張。証拠がみつからなかった、ということなんでしょうが、どうにも腑に落ちません。ミランダやリアムはともかくとして、サイモンがイライアス単独犯行説を認めたのはどうにも納得がいきません。
サイモンは何ヵ月も調べたとは言いますが、その過程が無い。まったく描かれていないので、爆破からいきなり公聴会でイライアス単独犯行を肯定では、なんとも納得しがたいんです。今後少しは明らかになるのかもしれませんけど。
サイモンは脅迫されている?
アレックスが公聴会で主張を撤回した後のライアンの理不尽なまでの怒りが不明。
何ヵ月もアレックスのメールも電話もスルーし続けたのに、公聴会のタイミングでわざわざ家にまで来て「黒幕とか、首謀者とか存在しないんだ」とかなんとか。でも公聴会でいざ主張を覆すと、わけわかんない勢いでアレックスを非難。
これが意味不明でした。そんなことよりも、まずはアンタは第1話か2話ぐらいで「アレックスに撃たれました」って証言してるけど、アレはどうなった?説明しろ!ヒゲ伸ばしたらまったく似合わないやつ!
サイモンは無言で部屋を出て行き、シェルビーも冷たい反応でフェードアウト。第10話 残酷な真実でも一時的にアレックスは孤立しましたが、どうやっても孤立させたいんでしょうかね。周りで唯一使えそうなのはサイモンがあれでは・・・
その代わりと言っては何ですが、アレックスの身辺警護をFBIから命じられていると思われるナタリーが仕事とはいえ、ちゃんとアレックスに接していました。捜査官としては間違いなく、シェルよりははるかに優秀だと思われます。
離れて行くシェルビーの代わりにアレックスと友情をと思いましたが、どうもそうでもなさそう。
シェルビーはともかくとして、サイモンは脅迫されているとしか思えません。イライアスの単独犯行ではないと思っているけど、脅迫されているので主張も捜査もできない。
アレックスが真実を解明してくれるのではないかと、期待していた。なのに公聴会でのまさかの主張撤回。それに続くライアン、サイモンの反応を見ると、そうとしか思えません。
挙動不審なサイモン
サイモンは証言の前に、一度クレア・ハースをチラ見して、それからアレックスを見て、正面に向き直り、イライアス単独犯行説を肯定します。その後クレアは(落胆の表情を見せる)アレックスのほうを見て意味ありげな微笑。
シェルビーを「全力で潰す」と脅したように、サイモンも脅したんでしょうか。あの証言の仕方には絶対に意味があるはず!本心をあえて打ち消すような発言にも見えました。
一度目のチラ見(クレア・ハースに):あなたの言うとおりに証言しますよ。
二度目のチラ見(アレックスに):アレックス、すまん。あとは頼んだ。
という意思表示ではないかなと思います。
リアムとミランダは事件の早期解決を目指す政府からの圧力に屈しました(多分)。それと引き換えに今の地位ですからもうアテにはできなさそうです。もとから無能だとは思っていたけど、ここまでとは・・・
それにナタリーがアレックスに「証言を変えたら仕事に戻れるんだよ」と言った通りになりました。その後、ミランダ婆は部長へ。
あの現場にいたレイナが今回は過去での登場だけだったので、ちょっと気になります。それと今回は出ていなかったケイレブ。
相変わらず壊れたシェルビーちゃん
まだケイレブ母には潰されてなかったみたい。お元気そうで何よりと、思ったんですが、今回も壊れていまして、どこかで歯止めをかけてほしかった・・・
ケイレブ父との不倫が街中に知られてしまったのはあなたのせいとアレックスを責めますが、もともとは不倫したアンタが悪いんですからね。ああ、シェルビーちゃん・・・自らを顧みる事は何ひとつなく。
こうなってくると、画面に出て来ただけで「えええ?」とテンション下がり気味。折角のヴィジュアルも台無し。というか、不倫ネタいらない。あの可愛かったシェルビーちゃんにはサヨナラを言わなきゃならない時が来たようですね。
ダンカン・・・
これまでの登場人物でもっともイケメンであった、アンノウンのダンカンが飛び降り自殺してしまいます。
アレックスの無実の訴えをインターネットで放送し、その後はハッキング、逃走の手配と、その貢献度たるや絶大。アカデミー卒業後は壊れまくる一方のシェルビーちゃんなんかよりもはるかに存在感がありました。
どっかでまたアレックスを助けるのではないかと期待してたんですけど、あの感じだと相棒のミアはフェードアウトかもしれません。
アカデミーの動き
つまんねーです。上級生との対抗戦とか運動会かよって。
魅力的なキャラクターもいないし、ちょっとゲンナリ。だからサイモンを残しておけば良かったのに!って言ってもしょうがないんだけど。
シェルビーのアネアネ詐欺事件の続きとか真相とか誰が頼んだかとか。いらないです。無能教官は無能教官で前回、傷心のアレックスにつけ込んで、酒を飲みに行くような仲に。
だいたいいつも2回ぐらいは見るんですけど、2回目はアカデミーのところはすっとばしました。ポイントになるようなところもなかったようだし。
黒幕確定?
最後、アレックスは「君が探していた」人物からの電話があり、指定された場所にいくと、爆弾を身体にまいたナタリーがアレックスの前に。今回もX-ファイルもびっくりのクリフハンガーでした。
「アカデミーで一目見た時から、君の素質に気づいた」とかなんとか、黒幕らしき人物は言っていましたが、これまでの流れから行くと予想される黒幕は、リアム・オコナーしかいません。
というか、そこにしかリアムの存在意義ってないんです。オモテの顔だけの役柄であれば、あまりにも無能すぎてまるで意味がない。(この方、公式サイトの人物紹介でも「一見無能に見えるが」となっています)
ただし、犯行動機はともかくこの予想は外れてほしいと思っています。第1話から怪しさ満載のリアムだったので、これだとカンタン過ぎるんです。ふつーに見ていれば予想がついてしまうので、それだとつまらない。
と、ごちゃごちゃと書いてしまいましたが「次が気になる」ことは間違いありません。次回も見ます。
今までの流れからはガラっと変わりましたが、多分これで半分ぐらいでしょうから、残りに期待したいものです。
次回予告が少しわかりやすすぎて困ります。まあ見なきゃいいんですけどついついと見てしまいますから。もうちょっと次週に起きる重大な出来事がわからないようにしてくれないと、と思います。
あれだと・・・最近は好印象だっただけにちょっとキツいかも。私の思い違いであってほしいんだけど。
X-ファイル シーズン7 第2話 第六の絶滅 Part2
シーズン6の最終話「創世記」とシーズン7の第1話「第六の絶滅 Part1」から続いた3部作の完結編です。
★★★★★
突っ込みどころも少なくはないんですが、見応えのあるエピソードでした。
スモーキングマンがしっかりと狡猾で存在感のある悪役を演じ、ラストではモルダーとスカリーの絆をより強く感じた。
ま、こんなところです。
スモーキングマンの活躍
嫌いな人もいるのかもしれませんが、私はスモーキングマンことCGBスペンダーさんには活躍していただきたいと思っています。その立場を考えると活躍というよりも暗躍のほうが適当かもしれませんね。でも悪役がしっかりと存在感を示す事は大事ですから。
今回は、モルダーをあわやというところまで追いつめたことで、いいお仕事をしました。ダイアナ婆の裏切りもあって最後はまんまと逃げられますが。
モルダーとスカリーの絆
最後のシーンがものすごく好きです。突っ込みどころも多い三部作でしたが、二人がお互いの大切さを改めて認識したというところで、すごく印象に残りました。
おでこにキスをする。これがいいんです。あれがまっとうなキスだとここまでいいとは思いません。あくまでも仕事のパートナーとしての信頼関係というか、人と人の信頼関係というか。恋愛に踏み込まない手前の緊張感のあるモルダーとスカリーの信頼関係が、私としてはX-ファイルの魅力の一つではないかと考えます。
ま、早くモルダーとスカリーをくっつけろ!という考えの人も多いのかもしれませんけどね。
モルダーが両手でスカリーの頬に手をあてるんですが、ここはスカリーの激カワポイント。私なんぞはあまりの可愛さに悶絶したものです。
と、私の中では評価の高いエピソードなんですが、悲しいかな突っ込みどころも決して少なくはないんです。
シンジケート壊滅していない
シーズン6最高傑作、ファイト・ザ・フューチャーでシンジケートがほぼ壊滅しました。
でも・・・このエピソードを見る限りは、組織としてばっちり機能してます。もしかしてアレは一部のメンバーだけ?さすがにフーバーは居ませんでしたが。
円盤なくなってた・・・
創世記ではアフリカの海岸に埋まっていたUFOとおぼしき物体。Part1ではあっさりと消えていました。どこへ?あんな重い物が流れて行くわけもないし。もしかして離陸しちゃったとか?
宇宙人の皆さんは何が目的でその円盤の外側にコーランとか、聖書とか、果ては人間のDNA配列を書いたのか。これも解明されませんでした。まあ宇宙人のやることですから。理解しようというのが無理かもしれませんが。
スカリーはモルダーを助けたのか?
ダイアナ婆の裏切りとスカリーの活躍で、モルダーは「壊滅してない秘密組織」の施設から脱出出来たんですが、さて、あの手術のあと秘密組織はモルダーをどうするつもりだったのか。スモーキングマンへの遺伝子移植が終わったあとは、何かわからないけどモルダーの脳の病気は完治していたようにも見えます。
だって、ほっといたら脳がいずれ破壊されるはずだったんですから。じゃあ、秘密組織はモルダーに治療をほどこしたのでは?さすが、父親やることが違います!現代の医学では解明できないモルダーの脳の病気を完治させていたとか・・・
ま、いずれにしても「新しい種だよ」とはしゃぐCSMさん、どうせならもっと若い人でやらないと意味がないようにも思います。
ドSスカリー炸裂
これはよかったです!見事でした。夢の中で死にかかっているモルダーに「裏切り者、卑怯者、弱虫!」と罵声を浴びせるスカリー。登場の時点でもうすでに怖い。スカリーさんの新たな魅力でしょうか。
と言うように言い出せばキリがないほど突っ込みどころはあるんですが、最初に申し上げたように私としては、楽しめるいいエピソードでありました。
クリッチュガウとアルバート・フォースティンの死は、二人とも割と好きなキャラクターだっただけに残念でした。最後、モルダーはアルバート・フォースティンの死を。スカリーはダイアナの死をそれぞれ告げるんですが、クリッチュガウさんは完全スルーされていて、ちょっと悲しい。
クワンティコ FBIアカデミーの真実 第11話 2発目の爆弾
Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第11話「2発目の爆弾」の感想です。
★★★★★
今回も良かったです。特に「現在」では緊迫感のある展開に目が離せませんでした。反面、「過去」のアカデミーではお休みの期間ということで、恋愛とか家族のお話が中心でした。
緊迫した現在から、過去のハース家のパーティに切り替わると、「過去はいらん。さっさと現在の話を進めろ!」と若干のイラつきがあります。
過去は過去で悪くはないんですが、なくても問題ありません。とは言いつつ、そこそこ面白くはありました。
今回のポイント
第9話でアレックスの弁護士としてカッコよく登場したイライアスでしたが、爆弾テロに関与していたことが判明。これがメインイベントです。
ただし、前回の間抜けなネタバレ次回予告のせいで、この展開がある程度予想がついてしまいました。ホント勘弁してほしいものです。
前回のアレックス孤立はなかったことに?
前回はアレックスによる同期の監視がバレて、みんなが「いち抜けた」的な終わり方でした。アレックスも「仲間を失った」と言っていたし。でも今回は「何事もなかったかのように」話が進んでいたのが意外でした。
ケイレブやシェルビーはアレックスと絡む場面がなかったのでわかりませんが、少なくとも、ナタリー、ニマ(かレイナ)はそうでした。最初にアレックスの監視を批判したサイモンはアレックスに助けられたし。
一度は離れた仲間が一人戻り、また一人戻りという流れを予測していたんですが、全く外れました。
ケイレブは大局的に考えることができそうだし、レイナもそう。となると残りは出るたびに壊れまくりのシェルビーちゃんだけでしょうか?今回はケイレブ母にビビらされる場面だけだったので、まだわかりませんが。
あのFBIのキャップ、アレックスもナタリーもニマもあんまり似合わない・・・
イライアスが爆弾テロに関与
前回の終わりでサイモンを拘束したのはイライアスだったんですね。これはまったく気がつきませんでした。
第7話 犠牲の精神の時限爆弾試験で逃げ出したときは気にもしていなかったんですが、こうなるとは全く予想できませんでした。
ゲイ口説きで拒否された、という理由だけでは説明できないほど、アカデミーではやたらとサイモンのことを調べ回っていたので「ちょっと変な人」だなとは思っていたんですが。
とは言っても「1週間前に電話で脅迫された」ということですから、真犯人はどこかに今でもいて、イライアスはあくまでも末端の実行犯に過ぎません。
サイモンがイライアスに本当のことを言わせるために、爆弾を起爆させるカウントダウンを始めた時には、一番そばにいたナタリーがサイモンの頭を打ち抜くのではないかと、ハラハラしましたが・・・起爆装置は「指を離したら起爆する」なので撃てませんね。
それしても・・・FBI捜査官がすぐそばに3人もいて、イライアスの身投げ(生死は不明)を阻止できないのはどうかと。アレックスなんて身体が触れる距離にいましたから。
真犯人はイライアスが、裁判で捏造した証拠をネタに脅したそうですが、最初にイライアスありきなのか。それとも誰か脅迫できる相手を捜していてたまたま、「あ、コイツいける。じゃ実行犯はイライアスでいっか」となったのか。わかりませんね。
そもそも、何であの時の卒業生(中退者も含め)なのか。ここが理解できておりません。犯人はあの時の卒業生の中にいるという確固たる情報があったのかどうか。私、見落としているかもしれません。
指令センター爆破
サイモンが握らされていた爆弾は解除できたものの、それは陽動で、本命かもしれない指令センターが爆破されます。しかし、本部じゃないけどFBIの指令センターが爆破されるって・・・ここの指揮官はリアムのようなのでこれでは無能すぎ。
ケイレブ母がついに登場。シェルビーをびびらせる
「夫と寝たことなんてどうでもいい。息子を傷つけたのは許せない。あなたを全力で潰す」
これはケイレブ母、クレアがシェルビーに言った言葉。いやいや、息子の母親として当然の怒りかもしれません。が、これは権力者だからこそ為せる技。先に誘ったはずの夫は無罪放免っすか?
ああ、そうか。副大統領候補指名獲得のためにモメごとを起こすわけにはいかんのですね。というか本音は別にして円満な夫婦仲を演じないと。じゃあ「余計なことに首を突っ込んでぶちこわしにした」ケイレブの言う通りじゃんか。
不倫おやじクレイトンが少し気の毒に見えるぐらい、悪役キャラとして立っている感じでした。持っている権力を考えたら、FBI捜査官の一人や二人カンタンに潰せそうです。まあでも、爆破テロ捜査には関係なさそうなので・・・
アカデミーのイベント
イライアスがテロに関与していたり、サイモンが拘束され起爆装置を握らされたり、2発目の爆弾を解除したのもつかの間、別の爆弾で指令センターが爆破されてしまうなど、緊迫の現在に比べ、今回のアカデミー時代は驚くほど中身がなく、どうでもいいようなことばかりでした。でも悪くはないです。
意外と良かったコミカルな過去
大晦日に家に帰らなかったアレックス、シェルビー、ニマ、ナタリーのコミカルな流れは意外と面白かったです。毎回だと困りますが。ナタリーとニマのハイタッチとか、手をふるニマとか。違う面が見えたということで良かったのではないかと思います。
ナタリーって、つまんないキャラかと思いきや、アレックスにライアンのことをアドバイスしていたのは意外でした。まあ、2回やって1回目は他の女性といることが判明、2回目はライアンとハンナが一緒にいるところに電話がかかってしまうという結果に終わりましたが。
パーティのアレックスはバスト強調し過ぎでしょう。あんなの反則。あれでハンナの「イライラ」が30パーセントはアップしたのではないかと。
傷心のアレックスは
傷心のアレックスは、リアムと何とかなっちゃいそうなシーンがありました。この辺は第1話や第2話にそんなことを匂わせるシーンや会話があったので、特に驚きはしませんが、リアムとしては「オレは教官だぞ」とか言いながらハラの中では「よっしゃ!」ぐらい思ってるかも。って外れてたらすいません。
あのおやじ、相談に乗るフリして(まあ実際にアドバイスはしてたけど)絶対に目線がアレックスの胸元に行ってる!チラ見としか思えないような無駄な視線の動きが何度かありました。まあねえ、あんだけ強調されたらどうしても・・・
前回のライアンがアカデミーを去るシーンでは、「おれは愛しているといつも言えない。肝心なところで」とか何とかスカしちゃってるし、アレックスだって(愛していると)「私は言ったことがない」なんて答えてるし。
つまり、能天気に始まったアカデミー編ですが、後半の悲しい展開の責任は彼ら自身にあるのです。ライアンなんか「アンタ(リアム)からアレックスを守るために残った」ってはっきり言ってるんですから。それをさっさとアレックス本人に言わないから、こうなります。
ケイレブとシェルビーは今回で終わった様子。シェルビーちゃんは登場する度に壊れていきますので、ケイレブ君の将来を考えればこれで良かったのではないかと思います。
サスペンスですから、基本的にはラブシーンも、コミカルな描写もいらないんですが、今回のアカデミーはそれなりに面白かったのではないかと思います。
ライアンとアレックスやケイレブとシェルビーの関係がそれほど重要とは思えませんが、関係が築かれる、あるいは壊れていくというところは「そこそこ」興味が惹かれる部分ではありました。
X-ファイル シーズン9 本当にダメなのか
X-ファイル シーズン9のDlifeでの放送は未定です。放送開始まで待ってもいいか。と思ったものの、やっぱり気になるので楽天SHOW TIMEやアマゾンビデオの単品買いで半分まで見終わりました。
他のシーズンとは違い、X-ファイルの総決算となるシーズンですから、「きっとスゴいはず」と私が勝手に、しかも無駄に期待値を上げてしまったというのはあるかもしれませんが、それにしてもふつーのシーズンです。
それなりに面白くはあるんです。スカリーの美人度は最高潮だし。でもシーズンの総決算という感じではまだありません。
どうにも盛り上がらないので、これは自分がおかしいのか?とも思い海外のサイトで評価を見てみました。
アマゾンUSでの評価
海外のサイトとは言ってもそんなにマニアックなサイトを調べるわけでもなく、単にアマゾンのUS版を見ればいいんです。海外のサイトでの評価は、英語が堪能とは言えない私にとって、ネタバレしないで済むという決して自慢出来るわけではないメリットもあります。
それにレビュー数が圧倒的に違います。シーズン9はアマゾンUSではレビュー数が548。わが国では、字幕と吹き替えが束になってもゼロ!(アマゾンビデオ)
結果は・・・シーズン9は最低評価。でも5点満点で4点。5点満点をつけた人が60パーセントもいます。他シーズンはどうかというと、だいたいほとんどが4.5なんです。シーズン4とシーズン2は5点満点。
英語が堪能ではない私にもわかる意見として、5点満点には、
「ベストではないが他の多くのTVよりも良い」
「過小評価されている」
「モルダーなしでこのシーズンを好きになったことに驚き」
最低の1点を見ると、
「シーズンを伸ばす為の無駄な試みだった」
「X-ファイルで最悪」
「これはX-ファイルじゃない」
(訳はアテになりません。参考程度に)なるほどと。4点とは言っても、みなさんが大喝采!というわけでもないということがわかりましたが、トータルで評価が高くて驚きました。まあもしかしたら後半は劇的に面白くなるかもしれないし。
シーズン9の迷走を解決する男
シーズン9の迷走とユルさを解決するには、彼を登場させるしかありません。シーズン8ではついにそのお姿を見ることがなかった、あの男。
行方不明のモルダーではなく、画面に映っているだけで圧倒的な存在感を示す、あの男!
どうもっ!先生!シーズン9に喝を入れてください!
シーズン6では、いつまでたっても政府の陰謀を理解できないモルダーについに直接指導をしてくださった、シガレット・スモーキングマンこと、CGBスペンダー様です!
シーズン7の「CGBとスカリーの初めてのお泊まりデート」でスカリーの下着姿を見たのが花道だなんて寂し過ぎます!クライチェックみたいな雑魚に始末されるだなんてあり得ません。絶対まぶた動いてたし!
先生が不在の間に、いつの間にか「無敵兵士(代替人間)」なるものが登場し、先生の許可も得ずに好き勝手に振る舞っています。あいつらのやりたいことって何ですか?さっぱり見えてきません。
先生とティナとの間に生まれたあいつ、またバックれてます!誰も頼んでないのに勝手に宇宙旅行に行って、シーズン8の真ん中より少し後ら辺でようやく戻って来たら、まーたバックレてるんですよね。
ドゲット捜査官がいるからいいんですけど、あいつの復帰を楽しみにしていた人だって少なくないはず。おやじとして、がっつりと説教たれてやってください!
先生、ハイブリッドどうですか?それと反乱軍のやつら何してますか?反乱軍と一時的に手を組んで、無敵兵士どもを一掃!その後用済みの反乱軍を始末する、なんて離れ業も先生ならできそうです!もちろん逆でもいいです。
無敵兵士が何したいんだかよくわかんないんですが、どうせやることもなさそうだし、ここは一つ先生が奴らを言いくるめて、異星人どもを一掃できませんかね?
それとか異星人どもを入植させておいて、そこに先生指揮下の無敵兵士とか反乱軍とかを送り込めば、共倒れしてくれて、地球人としては万々歳!先生は地球人のヒーローですよ!
FBIではブラッド・フォーマ副長官なんてチャラい使えないやつが幅をきかせています。先生の一にらみで、尻尾を巻いて逃げ出すようなやつです!こいつだけはいりません。
スカリーの出産はご存知ですか?「父親が誰か問題」は未だに解決していません。えーと、先生はスカリーとのお泊まりデートの時に、「服を脱がせてどうのこうの」っておっしゃってましたよね?
いや、まあいいんですけどね。わたくし先生を信用してますから・・・でも、なんつーか・・・あの時にその、まあ・・・以下自粛!
シーズン8では、モルダー初めての宇宙旅行。ドゲットやレイエスの登場。スカリーの出産などあってストーリー的に出るタイミングがなかったのかもしれませんが、寂しい限り。クライチェックを出すぐらいならこの人に出てほしかった!
シーズン9の何がダメなのかっていうのは、いずれ書いてみたいと思います。
X-ファイル ついにアマゾンプライムに
残りをどうしようかなと、考えていたんですが、状況が変わりました。ついにシーズン10をのぞきアマゾンプライムに登場です。とは言っても、のこり10話程度なので迷うところ。というか、もっと早くそうして!、単品買いでせこせこと購入していた私はそう思います。
クワンティコ FBIアカデミーの真実 第10話 残酷な真実
Dlifeで放送中のクワンティコ FBIアカデミーの真実 第10話「残酷な真実」の感想です。「残酷な真実」というよりも「残念な真実」もいくつか。
公式サイト様におかれましては、十分にそのお立場を今一度顧みていただき、まかりまちがってもネタバレを提供しないようにお願い致します。今回の重要な出来事が、次週予告でバレてしまっていました。
★★★★★
今までの流れとはちょっと違った感じですが、今回も面白いです。しかしながら、え?って思えるような場面も何回かあって、ややチープ感も。
今回のポイント
アレックスの捜査復帰。アカデミーではサイモンの退学。ライアンが職場復帰のため卒業。今回も盛りだくさんのイベントがありました。サイモンとライアンがいなくなるとあとは、ケイレブをのぞけばキャラクターとして「一山いくら」ですから、今後に不安を残す内容となりました。
今回の流れ
1 アレックス、判決までの期間限定職場復帰
2 みんなで真犯人探しだ! おー!!
3 アレックス、同期の監視がバレる
4 同期から鬼のような突っ込み。そして誰もいなくなる。
アレックスが捜査に復帰
驚いたのはアレックスの捜査復帰でした。前回は連邦判事に有罪を認めたので、どこかに護送されてしばらくは同期のメンバーで真犯人探し?と思っていました。もちろん無罪放免じゃなく、判決は24時間後に出るのでそれまでの期間限定。
アレックス、同期に責められる
期間限定捜査復帰はいいとしても、同期のメンバーを監視するように言われて、それが不用意に部屋に入って来たニマによって、同期にバレてしまいます。前回のサイモンに続いて、これは結構可哀想でした。同期の監視は任務ですから。
命令したのは、リアムとミランダ。だから文句を言うのであれば、彼らに対してだと思うんですが、何故か集中攻撃を食らってしまうアレックス。
一人去り、二人去り・・・冒頭の「私はやる!」「私も」という熱い雰囲気はいずこ。残ったのはリアムとミランダだけ。
当初はミランダを除く全員がアレックスを疑っていた訳だし、これでチャラでいいんじゃねえのって。シェルビーにしたって銃を向けて、格闘までしてるし、ナタリーに至ってはアレックスに向かって発砲までしていますから。
これ、一度は全員が去るけども、そのうち一人戻り、また一人戻りってパターンかもしれないけど、アレックスが責められている間、ミランダとリアムは「ほぼ」だんまり。なんで?わからんです。
そもそも何故アレックスに監視させたのかが不明です。これってミランダがやればいいんじゃないの?
誰か一人ぐらい「これでチャラ」って言っても良さそうなものだけど・・・
ケイレブだけはちょっと違うようにも感じます。アレックスが捜査本部に出頭し拘束された時も、この人だけは目が違う。疑惑の目も、怒りの目も向けていない。
今回もそうでした。「誰か説明してくれ」っていうのは、思うところがあるのではないかと。ケイレブが一番客観的に現状を把握できそうな感じではあります。任務なんかよりアタシの気持ちが大事!なシェルビーやナタリーとは根本的に違います。
サイモン退学・・・
サイモンが退学!でもこれは「サイモン退学ありき」のようにも見えます。理由は前回の特別講師告発。あの時点で退学は既定路線のはず。今回は教官からも疎まれているシーンがありました(教官、いくら何でも酷過ぎ)。
退学に出来るような材料を探していた上層部が、たまたまライアンと研修生の話の中から発覚した「ライアンを壁に押し付けた事件」。「報告されない暴力は退学処分」だそうですから。
何でもいいから理由を探していた上層部か、その意向を受けたミランダが「よっしゃ!これでいける!」と。遅かれ早かれこうなるのは見えていた訳です。ようはFBIによるサイモン潰し。
一度「3人 or 10人」でミランダから懲戒処分をくらったサイモン。ニマとレイナのことを黙っていれば懲戒を取り消すとミランダが提案し、それを受け入れたようでしたが、その後ミランダがみんなの前でニマとレイナの秘密を公開したので、もしかしてアレはチャラ?
ミランダはこの件に関してはまったくの無能。懲戒処分もあったし、レイナとニマの件もあったし、好ましく思ってなかったような印象も受けます。ニマ+レイナ二人よりもサイモン1人のほうがよっぽど捜査官として使えると思うんですけどね。
爆破テロに関わっていても、いなくても今はいいんです。どうせ最後にはわかるんだから。問題は、キャラクターとしての魅力。サイモンは他のフラットな印象しか無いメンバーの中では異色の存在。まあシェルビーはお胸もフラットですけど(シェルビー、すまん)。ライアンやケイレブをのぞけばあとは・・・一山いくら的な印象しかない。
どう見たって「普通のおっさん」リアムや、「華のない」ミランダなんかよりはるかにキャラクターとしての魅力を感じていただけに、残念。まあ、退学は第3話で判明していたから仕方ないんですけど。
残念な真実 その1 ニマによるサイモン裁判
勝手に始まるニマによるサイモン裁判。えー??何で?あれはサイモンが言うように「イスラエル兵士憎し」だけでしょう。こんな行為がおとがめなしで、サイモンの壁ドンが退学?このヒト前回の告発もドヤ顔で突っ込んでたからなあ。
そもそもニマは成績は悪く、レイナがいなければやっていけないはず(入れ替わっていた時)なのに、独善的。なんだかこの勝手な裁判にはひどく違和感。
残念な真実 その2 アレックスを責めるシェルビー
同期を監視していたアレックスを最初に批判したのはサイモンですが、これはいいです。仕方ない。確かに危険を冒してまでアレックスに協力した。
でもシェルビーって何かしたような記憶があんまりない。確かにアレックスに拘束されて同行する場面はあったけど、どうも「単なる流れでそこにいただけ」感があります。
アレックスを責めてもいいのはサイモンだけではないかと思います。それも個人と個人の信頼の関係において、です。
「私たちがピンチになった時、あなたはただカメラを見ていた」とか言ってますけど、今回ピンチになったのはサイモン。アンタのピンチは不倫バレ。そんなアンタが言うかと。そんなんだから、アネアネ詐欺にだまされるんだよっ!(姉姉詐欺)
ミランダが「やましいことがなければ平気でしょう?」と言ったけど、シェルビーちゃんはやましいことやってますから、それでここぞとばかりにサイモンに便乗して騒いだだけ。一応「監視されてた」って大義名分があるから。
でも「爆弾を探せ」って言われているのに、シェルビーちゃんがやったのは不倫相手に電話をして、あーでもないこーでもないと。
どんどん壊れていくシェルビーちゃん。FBI捜査官としての職務よりも不倫バレのほうが大事なシェルビーちゃん。番組開始当初は、あんなコネぼんず(ケイレブ)のどこがいいの?と思って見ていましたが、今はすっかり逆転。ケイレブ君の将来を考えたら、あんなのとはさっさと別れたほうがキミのためだよ。となってしまいました。
シェルビーちゃん・・・辛いけどそろそろ視聴者としてお別れを言わなきゃならない時期にきているのかもしれないね。
残念な真実 その3 ナタリーの傷
捜査官審査委員会でナタリーの傷が問題になりますが、時間を割いた割には驚くほど中身がない。
ウソはついていないと言っていたけど、第4話の人質救出訓練の時に、インチキの傷を指して自慢げに「名誉の負傷は私に素質がある証拠」だなんて言ってたはず。インチキの傷を名誉の負傷って。ミランダさん、ウソついてまっせ。
それにナタリーだって「3人 or 10人」で投票するところでしたからね。寸前にミランダが表れただけで。なので本当は懲戒対象になってもおかしくはない。
ライアンが職場復帰
ライアンは職場に戻る為にアカデミーから去ります。アレックスとのお別れのシーンは無駄なラブシーンもなく、なかなか良かったのではないかと思います。
「オレは肝心な時に言えないんだ・・・愛してるって」というのはライアンのセリフですが、機会があったらパクってやろうかなって。
でも今のライアンの恋人はナタリー。どんだけライアンのセンス悪いんだよって。
アカデミーでライアンとサイモンがいなくなると・・・あとは悪いんだけどナタリー、ブランドン、ニマといった一山いくら的な、魅力を感じないのばっかりで困ります。まともなのは、ケイレブぐらいでしょうか。
根本的な矛盾
こんなことを言い出せば話が成り立たないんですが、「アレックスが投獄されたと見せかけて、犯人に次の動きをさせる」というのはわかる。
でも容疑者は61人。その中には捜査本部にいるサイモンやケイレブ、その他数名も含むわけで、アレックスは投獄されていないことがわかっているんです。もしこの中に犯人がいたら捜査自体が成り立ちません。
結局はリアムの策略なのかもしれません。でも一応ミランダもそこにいるわけだし、この辺は何ともわかりませんね。
今回のMVP
ライアン君です。前回の密告が原因で教官からも、同期からも疎まれてしまったサイモンにタオルを渡すシーンとか、ドヤ顔ニマによる勝手なサイモン裁判では、サイモンをちゃんと擁護するとか。以前に魅力があんまりないとか言っちゃってどうもすいませんでした!
X-ファイル シーズン6 第18話 ミラグロ
スカリーが大したことなさそうな男に、さほど抵抗もせず心惹かれ、あわや・・・というのは以前にも見た記憶があるんですが、今回もそれ。ちょっとイライラします(S1 #14 性を曲げるもの)。
そんなピンチに銃を構えて突入するモルダーがやたらと頼もしく見えます。モルダーとバジェットだったら絶対モルダーだよなって思うんですが・・・
★★★★★
積極的にお勧めするようなエピソードではありません。1回見ればおしまい。これなら前半のコメディ回のどれかを見た方がずっと楽しめます。特にトライアングル。
売れない作家、バジェットが書いた小説が現実になって、死んだはずの男が次々と殺人事件を起こすという、なかなかイケそうなエピソードなんですが、作家のスカリーへの恋心がからんできて、男になんとなく惹かれていくような過程にいらいら感が。
で、バジェットさんは惹かれるような感じの男性ではなく、キモ系。今度はスカリーを題材にした小説を書き始めます。ホントはスカリーと同じところが良かったけど、空部屋がなかったので、モルダーの隣に引っ越してきたというドニー(S2 フェチズム)並のストーカー。そう、文章を書くドニーともいえる。なので見ている方としては、もやもや・・・これも書いた小説が現実になるということなのかなと思っていましたが。
スカリーも「ぞっとした」と言っているのに、さしたる抵抗も見せずに言われるがままに部屋に入ってしまったり。でもあとでそれは、「モルダーの気を引くため」とパジェットが判断するんですが。可愛いとも思えますが、まどろっこしくもあり。スカリーがそんなことするのかいな、というのもあります。
小説がこれまた長い。小説だからいいんですけど、なんだか中二病?。
あーでもない・・・こーでもない・・・ぐたぐたぐた・・・あーでもない、こーでもない・・・ぐたぐたぐた・・・ええーい!売れない作家の小説なんか聞きとうないわい!と、思ってしまいます。まあこういう演出だってのはわかっているですけど。
「彼女はあまりにも美しく、官能的過ぎた」というのはわかりましたが、そんなの見れば誰でも普通にわかる!あ、でもこれ小説か。
今回のわからん
バジェットの意に反し、蘇った殺人犯ケン・ナシアメントは、小説の結末が「スカリーの死」であることを告げます。でも小説の最後を、「僕は彼女をあきらめ、幸せを願った」とすることで救われるような気もするんですが、そうカンタンにはいかないんでしょうかね。釈放された時に、「僕は勘違いしていた。彼女はすでに恋をしている」と言いますが、それをそのまま書け。それで済む話だ。
この「実行犯」は素手で心臓を抜き取るという「物理的」な攻撃が可能なので、少なくともその時には実体化するはずで、スカリーの銃がことごとく「すり抜けて」しまっていたのは、何とも納得できません。ってこんなこと言ってたら楽しめないのかもしれませんが、あんま、大量出血して横たわるスカリーは見たくないなあっていうのがあります。
何か報われない悲しい恋物語的な面も感じたんですけど、その前にこのヒト、結果的に殺人幇助というか、実行犯ではないにせよ、殺人犯でもあるわけで。売れない小説のせいで何人も死んでいるわけですから、作家の悲しい恋物語的な描写には違和感があります。
男運がなさそうなスカリー
スカリーを演じているジリアンちゃんはどうだか知りませんが、X-ファイルのスカリーさんは、その高すぎるスペックが災いしているのか、男運がなかったり、おかしなのに思いを寄せられてしまうことも。
フェチズムのドニーをストーカー1号とすれば、今回のパジェットはストーカー2号。アカデミー時代のジャックにしても、教官なので不倫疑惑がないこともない。それにあとでとんでもない目にあいますし。
名前忘れましたけどS1の「性を曲げるもの」でもあわや、なんてシーンもありました。そう考えると、「吸血」のハートウェル保安官なんて良かったかも。コメディですけど。
S4「スモールポテト」でもスカリーさんのくちびるがニセモノモルダーにあわや!というシーンもありました。この時はホンモノモルダーが突入してきて、ことなきを得ますが。吸血やスモールポテトはおすすめできますが、コレは見ても見なくてもどっちでもいいエピソードだと思います。
ところが「X-ファイル傑作選」なるDVDがあって、全8話収録の中にコレが入ってるんです。「クリエイター自らが選んだ必見エピソード」ということなんですが・・・傑作選というからには、他にいっぱいあると思うんですけどね。
X-ファイル シーズン6 第17話 電界
竜巻の影響で、物体をすり抜ける能力を身につけた囚人ピンカーが脱走し、自分が刑務所にいた間に生まれた息子トレバーを取戻すために奔走するエピソード。
★★★★★
物体をすり抜けると言えば、私の中では、うちはオビト。なんですが、これはちょっとマニアックでした。
そんなことより、「普通の面白さ」です。退屈ではありませんが、1回見れば終わり。どうもFTF以降はこれだ!と来るようなお話が来ません。かつて盗んだお金ではなく、自分の子供を取り返しに来たというところで、なんとなーく結末が見えてしまいます。
気になったのがトレバーの母親のジューン。顔立ちは「そこそこ」でキレイと言ってもいいんでしょうけど、根性が悪いんでしょうか。偶然見つけたとは言ってもピンカーが盗んだ9万ドル!を家の頭金とか勝手に使い込み。普通はビビって警察に届け出る金額です。
他にもタバコ吸ってたら護衛の警察官に「ここ禁煙ですよ」と言われてふてくされたように消して投げ捨てるとか。アンタのせいで護衛の警官、殺されちゃってるだけど。被害者ではあるんですが、あんまり望ましくない人物としたかったのかも。
新しい男もしょぼかった。まずは脱獄囚に狙われているんだから、過去はともかくとして守るとか姿勢を見せればまたそこで絆が深まったのかもしれないけど、「オレ関係ないし」ですから。
今回のわからん
最後は、スカリーと息子のトレバーが電話ボックスに逃げ込むんですが、追って来たピンカーにガラスを破壊されて、息子を連れ出すあと一歩のところで、何故かピンカーは突然あきらめたような悲しい表情。
おびえた息子の顔を見て、例え連れ出して、自分が父親であることを告げたところで、この子の幸せにはつながらないと、考えたんでしょうか。ここに来るまでに3人も殺した凶悪犯とは思えない悲しい表情でした。ただし、そんなシリアスな場面も下半身丸出しですけど。
凶悪犯にも親の顔があるということを描きたかったのか、それにしても途中で全く無関係の護衛の警官を殺害しているし、何とも中途半端な印象を受けました。